「江戸しくさ」をご存知ですか?
周囲の人と気持ちよく過ごし、トラブルを防ぐためのヒントが詰まった江戸しぐさ |
着物を美しく着こなしている人は、しぐさも美しい。ふと、「江戸しぐさ」という言葉を思い出しました。All About「暮らしの歳時記」サイトの記事『江戸しぐさに学ぶ「田舎の入り・江戸の出」』にもあるように、「江戸しぐさ」とは、お互いに気持ちよく過ごすために日常の立ち振る舞いから言葉遣いまで、人付き合いの知恵から生まれたもの。
電車などで、後から来る人のためにこぶし一つ分腰を浮かせて席を作ることを「こぶし腰浮かせ」、雨の日にすれ違う人同士が外側に傘を傾け濡れないようにすることを「傘かしげ」といいます。相手を思いやって尊重しつつ、自分も気持ちよく過ごすためのマナー。これが実践できないのは「野暮」で「無粋」な人で、粋な大人扱いされなかったそうです。
相手も自分も気持ちよく過ごすための江戸時代の知恵
五感を働かせて先のことを予測してスムーズに行動。自分だけが得をすればいい、と自分の利益だけを追求するのではなく、相手も自分もお互いに気持ちのよい空間を作るための心配りが「江戸しぐさ」の基本です。人口が多くさまざまな人が集まる江戸で一流の商人が作った心得。商売を繁盛させるためには、先を見越した所作と才覚が必要です。周囲の人と気持ちよく生きるためのしぐさを身につけることで、誤解やもめ事を防げるとしたら、試す価値アリだと思いませんか?
仕事での人間関係、恋愛のトラブルを防ぐヒントが詰まった江戸しぐさ。次のページで詳しくご紹介します。
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