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「粋」なはからいで恋も仕事もトラブル回避(2ページ目)

周囲の人と気持ちよく過ごし、人間関係のトラブルを防ぐためのヒントが詰まった江戸しぐさをご存知ですか? 居心地のよい空間を作る粋な大人の振る舞いとは?

石田 陽子

執筆者:石田 陽子

恋愛ガイド

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大人の粋な振る舞いを身につけて

粋
コミュニケーションを大事にして、相手を思いやる素早い行動がトラブルを未然に防ぐカギ
江戸しぐさをいくつかご紹介しますと……

「時泥棒」相手の都合も考えず時間を奪うことは重い罪にあたるということ。借りたお金は返すことができても、奪った時間は返済できないので。

「七三の道」道を塞いだりせず、自分が歩くのは道の3割に。残りの7割は他の人のために空けておくのがよいとされました。

「三脱の教え」初対面の相手に年齢、職業、地位など根掘り葉掘り聞かないこと。人を肩書きだけでは判断しない。

「あとひきしぐさ」別れ際は名残惜しげに振り返ること。また逢いたいと相手に思わせるためには、余韻を残します。

「打てば響く」江戸商人はすばやく対応することを身上としたため、素早い反応も美徳と考えられました。

「腕組しぐさ」「足組しぐさ」衰運のしるし。商店では客足が遠退いてしまうので、腕を組む、足を組むことはしない。腕組み、足組みは尊大な態度に見えてしまうことも。

「水かけ言葉」人が話している最中に「で、結局何が言いたいの?」「あ、そ」など、水をかけるような言葉を浴びせない。

「戸締め言葉」人の話を途中で遮り、意見を聞かずに「でも」「だって」など、言い訳しない。また、気持ちよく話をしている人に対する嫌味は「刺し言葉」といわれ、諍いのもとに。

……いかがでした? 相手を尊重し、想像力を働かせて素早くアクションを起こすことで人間関係が円滑になり、その器量こそ繁盛の秘訣だとしていた江戸商人の賢い知恵。粋な大人の振る舞いを身につけることができれば、自分のいる空間がもっと過ごしやすいものになるはずです。




【関連リンク】
・江戸しぐさの詳細は→NPO法人 江戸しぐさ
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