日本の神話のふるさと、宮崎への旅
「海幸彦・山幸彦」の舞台となった日向灘の聖地、青島。島の中心にあるのが青島神社 |
これから迎えるクリスマス、年末と恋愛力を高めていくために、強力な縁結びパワーをもった南国の神様に恋を叶えてもらう旅をするのは、いかがでしょう。
旅先に選んだのは神話のふるさと、宮崎。じつは私、宮崎を旅して由緒ある縁結びで有名な神社で祈り、おみくじを2回引いたら2回とも大吉でした。恋愛ガイドをやっていてホントよかった! 恋愛の神様からパワーをいただいてきたガイドがロマンスに満ちた日本の神話のふるさと、宮崎の旅をご案内します。
青島神社
海を渡っていきたくなる!(注)島へは弥生橋を渡ります(撮影/Tomoko Nagata) |
縁結びの神社として人気で、プロ野球のキャンプシーズンには読売巨人軍が必勝祈願に訪れます。最近では、地元出身の人気モデルがデートした場所としても注目を集めました。
鬼の洗濯板と呼ばれる波状岩に守られている神秘的な島 |
かつて宮崎は新婚旅行のメッカとして人気を集めた時代がありました。今から40年くらい前のこと。1962年に当時新婚だった皇太子夫妻(現在の天皇皇后両陛下)が青島を訪れたことからブームに火がついたようです。アラフォー世代の両親の新婚旅行先として大人気だったのです。
今回、恋愛にまつわる観光スポットを巡ってみましたが、会う人会う人みんなあたたかく迎えてくれるし、食べ物はおいしいし、景観は美しいし。恋人と初めて旅行する場所として宮崎を選ぶのは大正解だと思いました。
自生するビロウ樹は5000本以上(撮影/Tomoko Nagata) |
元宮へ
深い深い緑の中に赤い祠が(撮影/Tomoko Nagata ) |
「愛の木」として知られる御霊木の「夫婦ビロウ」
大切な人との縁を大切にしたい、そんな願いを愛の木に託して |
~「万葉集」の恋の歌には紐(ひも)という言葉が多く使われている。「白たえの わが紐の緒の 絶えぬ間に恋結びせん 逢わん日まで」(巻十二)という歌がある。この「恋結び」とは、まじないの結び方の一種で、こうすれば早く恋しい人に会える「人の魂を結ぶ」方法とされていたのである。~(青島神社社務所「産霊紙縒」より)
「産霊紙縒」は願い事に合った色を選んで、「夫婦ビロウ」の鈴緒に結びつけると願いが叶うという言い伝えがあるそうです。
ピンクの他にも黄色、緑、白など願い事によって色が選べます |
紫色……心身健全(病気平癒・厄除)
緑色……生業成就(学業・勝利・仕事)
黄色……商売繁盛(金運・幸運・除災招)
桃色……良縁(縁結・子授・安産・夫婦円満)
白色……心願成就(その他の叶えたいお願い事)
……あなたは何色を選んで、どんなことを願いますか?
真砂の貝文
弥生橋を渡ったら宝貝を探してみて(撮影/Tomoko Nagata) |
「夫婦ビロウ」に紙縒を結んだら、祠の反対側(向かって右側)に「真砂の貝文」と掲示された岩があるので、そこに宝貝をお供えしてください。
青島では宝貝を真砂と呼んで、願いや思いをこめて奉納する習慣があるそうです。童心に返って浜辺で宝貝探しもいいですよね。今回は拾ってもらったものを置いてきたので、次回は他力本願ではなく、ちゃんと自分で探そうと思います。
天の平甍投げ
天の真貝を投げて、願いが叶う前にストレス発散(撮影/Tomoko Nagata) |
天の平甍1枚を手に持つ
投甍所にて磐境に二礼する
次に天の平甍に小声で願いを込め磐境に向けて投げる
写真は天の真貝。素焼きの盃、または天の真貝を投げて枠内(石で囲まれた「般境」)に入れば願いが叶い、見事 割れると開運厄除に! 狙いを定めて気持ちよく割ってきましょう。
■青島神社
住所:宮崎市青島2-13-1
TEL:0985-65-1262
宮崎の恋旅は、まだまだ続きます!