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『ダーリンは外国人』映画化! 作者直撃[2](3ページ目)

『ダーリンは外国人』がついに映画化!(4月10日公開) 原作コミックエッセイを手がける小栗左多里さんとダーリンことトニー・ラズロさんへのインタビュー[後編」です。映画同様、ステキで楽しいお2人でした♪

執筆者:シャウウェッカー 光代

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子供の言語はむずかしい問題

映画での母親役は大竹しのぶさん、父親役は國村隼さんです。 (C)2010「ダーリンは外国人」フィルムパートナーズ
実はこの日、インタビュー会場に息子さんと左多里さんのお母様も一緒にいらしていたのです。息子さんがとても大きかったのでビックリ! 『ダーリンは外国人 with BABY』のイメージがあったので、まだお小さいかと勝手に思っていました。

ガイド:
息子さんがもう大きくなっていたので驚きました! 言葉はどのように?

左多里さん:
私が日本語で、彼が英語で……なんですけど、日本社会にいるので、どうしても日本語のほうが強くなるから、ご飯を食べる時だけは英語にしてくれって、何度か言われて……。で、「いいよ」って言ったんですけど、私はかなり無口になるので、どうなのかな~と思っているんですよね。

トニーさん:
言語って、子供ができる前までは、2人で何でも話し合える言語を使うべきという固い信念があった。たとえば、彼女は英語ができなくはないけれど、いきなり英語に切り替えると、2人のコミュニケーションの可能性が、何%かぐんと下がるわけですね。そのことはあまりよくない、避けたほうがいい。たとえ、そういう練習になるという目標があったにしても、避けたほうがいいと思ってたんだけど……。ま、今でも思ってるんですけどね(笑)。

だけど、子供に2つの言葉を母国語として持たせようと思うと、すごく大変なことなんですね。

左多里さん:(うなずく)

トニーさん:
できたら、家庭の中では、社会で使っているのとは違う方の言語を家庭の言語にしたほうが、いいんですね。それでもうまくいかないくらいだと思うんです。で、それがさっきの信念とぶつかるわけですね。絶対しないほうがいい、と。でも、子供のためには、絶対したほうがいいという……。自分の中でぶつかりあってて、大変なんです。

で、今のところは食卓で……。
でも、食卓でも、母親は子供に、自然に生きた日本語を使いたいわけですね。瞬間に……、たとえば、何か落とした時だとか、息子が何かした時だとか、日本語で言いたいのに、それを犠牲にしなければならないわけですね。

左多里さん:
私のパーソナリティがね、伝わらないじゃないですか。やっぱり母国語で育てたいなあというのはありますね。


最近、お2人の間で揉めていることといえば……>>
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