国際結婚/国際結婚アーカイブ

家族に会うことが決意の決め手に!(3ページ目)

結婚への決め手がなく、決心がつかないまま、揺れ動く気持ちを抱える直美さん。しかし、ついに2人で渡米することが決定! スコットさんのご両親と初めて対面することになるのです。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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いつか2人が住む国のこと

この頃には、お2人だけでなく、ご家族も、将来彼らが住む国の選択をいつかはしなければならないことに気づいていました。

幸いにも、スコットさんの次の就職先がほどなく見つかり、そのことは切羽詰まった問題ではなくなりましたが、2人が住む国のことは “やがて来る現実”として誰もがとらえ始めたことには相違ありませんでした。

しかし、“目の前の現実”は安定しており、お2人それぞれの仕事も順調に行っているので、相変わらず決め手はないまま、楽しい時は過ぎていったのです。この頃はもう家族公認となっていたので、スコットさんは直美さんのうちにもよく遊びに行くようになっていました。

彼の家族に会うための渡米が決定

直美さんは「もう彼以外にはいない」という気持ちはあったのですが、まだ「結婚」ではなかった……。そんな彼女の気持ちを察してか、その年の夏、スコットさんから「一度アメリカに行って、どんなところか、自分の目でチェックしてみたら?」という提案がありました。

実は、スコットさんからの同様の提案は、ずっと以前からあったのです。まだ見ぬ土地(でも、将来、自分が住むかもしれない…)のことを心配する直美さんに、「もっと軽い気持ちで来てくれればいいのに」と……。その気がないわけではなかったのですが、仕事柄、長い休みがなかなか取れず、1年以上行けない状態が続いていました。

しかし、ついに翌2008年2月に、一緒に渡米することが決定! スコットさんのご両親と初めて対面することになるのです。

この決定に、直美さんのご家族も「いよいよか!?」という感じで、喜んでくれていたようです。「お土産にコレも持っていったほうがいいんじゃないか?」などと言ってくるお父さんに、直美さんは「あれ? 反対しているわけじゃないんだ」と思ったそうです。状況については心配していましたが、スコットさん個人のことは、とうの昔に認めていたようなんですね。

2月に長期休暇を取るため、クリスマスは休みを取らず、アメリカにも帰らなかったスコットさんを、直美さんのご家族はおうちに招きました。そしてお正月はずっと直美さんの家に泊まっていたそうです。彼に見せるために、久々にみんなでお餅つきができたとか……。楽しそうな様子が目に浮かびますね。


いよいよ、人生を変えることになるアメリカの旅へ……


 

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