国際結婚/国際結婚アーカイブ

パートナーがうつ!? あなたはどうする?

国際結婚による環境の変化が引き金となってかかる「うつ」。まだまだいろいろなケースがあります。今回は、コミュニケーション不全で引き起こされる「うつ」の例をご紹介しましょう。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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「幸せから一転、結婚で発症する「うつ」とは」では、結婚に伴う大きな環境の変化が引き金となるうつの典型的な例をご紹介しましたが、まだまだいろいろなケースがあります。
今回は、コミュニケーション不全で引き起こされるうつの例をご紹介しましょう。
 

“言葉の壁”から無口になって

無口でふさぎがちになってしまった奥さん。ご主人は心配ですよね
パートナーの国の言語がまだあまり上手ではないうちに結婚して、その国に住まなければならなくなったという方、国際結婚ではたくさんいらっしゃいますよね。
Bさんもそんな1人でした。

Bさんは仕事で自国に来ていた日本人のご主人と知り合い、結婚。やがてご主人の帰任にともなって、日本に移り住むことになります。日本語は独学で勉強し、ご主人にも時々教わっていて、短期間でかなり上達しましたが、まだペラペラというほどではありません。不安を抱えつつ、日本に降り立ったのですが……。

Bさんが住むことになったのは、ご主人の勤め先がある地方都市。彼の実家も近くだったので、お義母さんにも助けてもらい、生活にはほどなく慣れました。しかし、言葉の問題と、元々おとなしく控えめな性格のため、お義母さんや親戚の人があちこち連れていってくれても、なかなか友達ができなかったのです。

ご主人も心配して、努めて話しかけたり様子を聞いたりしていたのですが、自分の気持ちが日本語で表現しきれないもどかしさからか、Bさんは話の途中で黙ってしまうことが多くなりました。

折悪しく、ご主人の仕事が忙しくなり、残業がちに……。お義母さんもパートに出ているため、そうそう来てあげることもできず、Bさんは昼も夜も1人でいることが多くなってしまいました。

ふさぎ込んだパートナーを助ける方法は?


やがて、誰に対しても無口になり、目に見えてふさぎ込むように……。
仕事に忙殺されていたご主人も、さすがに何とかしなくてはと思い始めました。

両親とも相談し、しばらく故郷に帰っては?という意見も出てきたのですが、将来のことを考えると、ここで頑張って踏み留まってほしいし、このまま帰ってしまったら日本のことを嫌いになるだけではないかと感じていました。自分がBさんの国を好きだったように、Bさんにも日本を好きになってほしいという気持ちが、どこかにあったのです。

救いを求めるように、インターネットでさまざまなワードを入れて検索してみたところ、国際結婚を支援するサークルやNPO法人などがあることを知りました。ほとんどが大都市に存在していますが、たまたま近くの市にそういった活動をしているグループがあったので、渋るBさんを誘って、週末のイベントに参加してみることに……。


結果、事態は激変!! 吉と出たのか、凶と出たのか?

 

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