●結婚披露パーティー
Standesamtか教会でセレモニーを済ませたあとは、場所を移して結婚披露パーティーが行なわれます。
昔は馬車でパーティー会場まで行くのが恒例でしたが、さすがに現在は車のほうが多いそうです。それでも今だに馬車を使うカップルもいるとか。
この移動の最中に、カップルは「ファイアー・ストーン」という特別なキャンディーを、道路沿いにいる人たち(特に子供)にバラ撒くのが、伝統的な慣習だったそうです。だから馬車の音がすると、子供たちは喜んで外に出ていったらしいですよ。
パーティーの場所は特に決まっていませんが、たいていレストランで行なわれているそうです。
またチューリッヒや他の都市では、昔のギルド(中世の商工業者者組合)の会館がまだ残されており、そこに結婚パーティーができる部屋があって、一般の人でも使えるようになっているそうです。
結婚パーティーでは、ゲストがスピーチだけでなく、コメディの寸劇、歌、ダンスなどを行ないます。このウェディングのためのオリジナル・ソングをつくって新郎新婦に贈る人もいるそうです。新郎新婦それぞれの父親もスピーチをします。
その後はダンスの時間となりますが、これは「花嫁のワルツ」と呼ばれ、新郎新婦が全ゲストの前で最初に踊ります。ソーシャルダンスにまだ慣れていない若いカップルは、けっこう緊張するのだそうですよ。
話はさかのぼりますが、挙式前に、男性はやはり独身最後のパーティーをするそうです。ドイツ語で“音をたてるイブニング”という名前。どんなパーティーなのか、想像がつきますよね。最近は、女性もこの“音をたてるイブニング”パーティーをするそうです。