ハリウッド女優として、モナコ王妃として、人々を魅了し続けた女性、グレース・ケリー。シンデレラストーリーとも言われるライフスタイルは永遠に世間の注目の的です。特に2日間かけて行われたといわれる映画さながらのロイヤルウエディングは世界中の女性の憧れ。さて、どんな結婚式だったのかを振り返ってみましょう。

運命の出会いから結婚へ

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【参考文献】Grace Kelly ICON OF STYLE TO ROYAL BRIDE
映画『喝采』でオスカーを受賞したグレース・ケリーはアメリカ、フィラデルフィアの裕福な家庭に生まれました。気品に溢れた“クール・ビューティ”で観衆を魅了した彼女はカンヌ映画祭の時に雑誌「パリ・マッチ」のインタビューでモナコのプリンス、レーニエ公と運命的な出会いをします。

その冬のクリスマスにはレーニエ公がフィラデルフィアを訪れ、猛アタック。年明けにはふたりは結婚を決意します。ハリウッドの大スターと国王の結婚はすぐに大ニュースになったのは言うまでもありません。新聞や雑誌は彼らのウエディングがどんなであるかの予測で連日大騒動。マスコミのフィーバーぶりは当時も今も変わらないようで、想像に易いですよね。

2日間かけて行われた盛大なウエディング

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「The Civil Wedding」が行われたモナコ宮殿(写真協力/モナコ政府観光局)
結婚を決意したばかりのふたりはいつどこで結婚式をするかを考えておらず、フィラデルフィアかニューヨークで、というアイデアがありました。ローマカソリックでは花嫁の地元の教会で結婚式をするのが習わしであるというのがその理由。何度も話し合った結果、最終的には観光収益等が考慮され、モナコで行われることになりました。

1956年4月18日に世紀のウエディング、1日目が幕を開けます。この日は宮殿の戴冠の間にてThe Civil Wedding(市庁舎での挙式)と言われる、モナコの最高裁裁判長のような立場の人が司る法的な結婚の儀式が行われました。

この日の花嫁は花柄のパターンが美しい総レースのスーツに身を包んで。80人が見守るなか、40分間で儀式は終了したそうです。

翌19日はモナコ大聖堂でのカソリック式のウエディング The Cathedral Wedding(大聖堂での挙式)には前エジプト王をはじめ、数十カ国から王室や国賓、その友人や家族らが500名以上がお祝いに駆けつけたそう。朝9時半から行われた挙式にセレブなゲスト達はどんな衣装を来て出かければ良いのかで悩んだとか。

たくさんのブライズメイドとフラワーガール、リングボーイを従え祭壇で愛を誓ったふたりは、挙式後にロールスロイスのオープンカーで市中をパレード。まさにおとぎ話のようなこれらの模様はヨーロッパ9カ国にて生中継されたそうです。

グレース・ケリーの花嫁衣装

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「The Cathedral Wedding」のあったモナコ大聖堂には故グレース妃とレーニエ公が眠ります(写真協力/モナコ政府観光局)
気になるのは豪華なウエディングドレスについてですよね。上品でありながら、きゅっと締まったウエストのくびれがセクシーなグレース妃のドレスは日本の花嫁にとっても憧れの一着だと思います。

このドレスのデザインはMGMの衣装デザイナー、へレン・ローズが担当しました。シルクサテンとアンティークのレースをふんだんに使用したエレガントなラインはまさに芸術品。

ドレスだけでなく、ヘッドピースやベールにまで無数のパールが散りばめられたそうです。約3メートルものベールを引きながら歩く彼女の美しさに世界中の人々がうっとりしたことは言うまでもありませんよね。これらのウエディングドレスやティアラ、ベール、靴、祈祷書などはフィラデルフィア美術館に寄与され、収蔵品として現在も高い人気を誇っているそうです。

モナコでウエディングしたい人はこちら!

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「エルミタージュ」での挙式はいかが?(写真協力/モナコ政府観光局)
こんなグレース・ケリーさながらのウエディング、できることなら少しだけでもお近づきになってみたいですよね。

はい、あるんです、モナコで叶うウエディングプランが。モナコ港に面して優雅にたたずむモナコ屈指の豪華ホテル「エルミタージュ」。アール・ヌーボー調の装飾で彩られたホテルは幾多の著名人に常宿として愛されてたそうです。そんな名門ホテルのエクセルシオールルームでウエディングセレモニーが可能です。

【モナコ・エルミタージュの挙式DATA】●パイプオルガン/なし●ステンドグラス/なし●挙式可能日/祝祭日及びイベント日、モナコグランプリ開催時期、年末年始を除く毎日●収容人数/約60人●バージンロードの長さ/約7m●挙式のことば/フランス語●音楽/ハープまたはバイオリン●フラワー・ライスシャワー/不可●アクセス/モンテカルロ中心部
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