パエリア風の焼きカレー

画東京メトロ有楽町線「護国寺駅」から徒歩3分、大通りから横道へ入った茗荷谷方面へつながる静かな坂道の途中に、瀟洒に佇む洋食屋「コクリコ」がある。
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上、「半熟卵の焼きカレー(パエリア風)」1200円 下、「ココナッツ風味の辛口チキンカレー」950円

昼時ともなると、近隣の出版社、お茶ノ水女子大の女性たちで賑わう店である。
ご主人の及川史郎氏はイタリア料理出身、ゆえにパスタやピザをメインにする店であり、どのメニューも実に美味しいのだ。しかしここの名物料理は様々な工夫が施された各種カレーライスでもある。
変わり種として「半熟卵の焼きカレー(パエリア風)」1200円は、寒い時期の一番人気。その様相は、パエリアパンにキーマで味付けされたライス、その上にビーフカレー、さらにたっぷりのチーズにフレッシュトマトを散りばめ、中央には半熟の玉子。熱々を一口頬張ると、仄かな酸味と甘みに加え、凝縮された旨味が口いっぱいに広がるのだ。合間に半熟玉子の黄身をほぐしてソース、ライスと絡めていただけばさらに味わい深く2度楽しめてしまう代物である。
「この店は母が喫茶店として始めた店なんです。32年ほど経ちますかね。で僕に代わって今のように改装して15年ですね、店名は昔のままなんです」
と及川氏。現在ある「ひき肉のカレー」や「ボルシチ」は、母親から引き継いだメニューなのだそうだ。