ビール/おすすめベルギービール

ベルギービール、ここから始めませんか?(3ページ目)

ベルギービール。興味はあるけれど、どれから飲んだらいいのかわからない、という方も多いのでは? そんな方のために、『ベルギービール大全』の著者三輪さんが初心者にオススメするベルギービールをご紹介します。

執筆者:レゲット川上 由紀子

シメイ・ブルー(Chimay Bleue)
写真:ベルギービールJapan

「これを初心者にオススメしてよいのかわかりませんが…」と前置きをした上で、「トラピスト・ビール(修道院で造られるビール)の中で最初に市販されたのがシメイです。シメイは、現在もっとも多く市場に出回っていて、日本でもトラピスト・ビールの中で一番人気です。トラピスト・ビールは世界でも7か所のみでしか醸造されていなく、その6か所がベルギーにあるという物語もあります。だから、やっぱりシメイは入れたいなと思いまして。」

「色は赤みがかったダークブラウン。カラメルのような香ばしさと、柑橘系のフルーティーな香りがあります。濃厚なボディで、スパイシーな味わいのする、とても深みのあるビールです。」

「アルコール度数は9%と高く、ビールとは思えないような、ワインにとても近い飲み物ですね。シメイ・ブルーにはラベルにヴィンテージ(年代)が入っていて、年ごとに味わいが異なるんですよ。」

セゾン・デュポン(Saison Dupont)
写真:ベルギービールJapan

セゾン・ビールとは、夏の農作業時に水代わりに飲むために、農家が冬の農閑期に仕込んで夏まで貯蔵しておいたビールのこと。

「ベルギー南部のワロン地方で造られるビールがセゾンと呼ばれていますが、当時のセゾンの形を踏襲しつつ、現在に残っていると思われるのが、このセゾン・デュポンです。」

「冬に仕込んでから夏までの数か月の間、ビールを持たせなければならないので、ホップをかなり使用したり、乳酸を入れたりと、さまざまな工夫がなされていました。それがセゾンの特徴になっているといえるかもしれません。」

「香りにはホップの特徴がよく出ており、ほかにもスパイシーな香りや乳酸の香りも感じられます。ホップの苦味と旨味、酸味のバランスが非常によく、さわやかながら十分なボディを感じることができる、すばらしい味わいのビールですよ。」



最後のページでは、三輪さんの一番のお気に入りのベルギービールをご紹介します!
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