早稲田中学校の特徴
1979(昭和54)年に早稲田大学の系属校となった早稲田中学校は1895(明治28)年創立。所在地は新宿区馬場下町。
中学300名募集のみ。高校は募集しない。
自由で活発な校風。「人格の独立」を建学の精神として謳っている。「人格の独立なくして学の独立はない」という考えから、生徒に自立心を持たせ、逆境に強い人間に育てることをめざし、教育目標として言行一致という意味での「誠」を掲げる。
学びの特色
数学は先取り学習を実施、中3で高1の内容を終わらせ、高2で高校の教科書をすべて修了する。英語は中1・2で週6時間、うち1時間はネイティブ教師による英会話の授業、中3は少人数制の習熟度別授業を実施。中1の社会はグループに分かれて鎌倉研修がある。
大学合格実績
併設高校の大学合格実績として、国公立では東大16名、東工大13名、一橋大4名、国公立大医学部9名など。私立では卒業生297名中159名が内部推薦で早稲田大学へ進学(合格率53.5%)、慶應大54名、東京理科大37名、明治大29名、中央大18名、法政大・立教大各11名、私大医学部8名など(以上2010年度)。
入試傾向
入試は4教科・2回。国語は長文2題。選択式、文章からの書き抜き、記述式。物語・論説文または随筆の構成。10年度の第2回は論説の代わりに落語が出題。算数は前半に計算問題と一行問題が6問ほどで、後半は大問3題という構成。後半のほうが難易度が高い。特に図形が難しい。第1回と第2回では傾向が異なるので要チェック。社会は大問3題の構成。記述式と選択式。時事問題も含めまんべんなく勉強しておきたい。理科は1回・2回とも大問4題、4分野から出題。思考力が問われる。第2回のほうが難易度が高い。