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春ならではの、上品で贅沢な変わり蕎麦 桜切りを、打ってみました

以前のニューズレターでお約束した「桜切り」。室内はもう、桜餅の香りに包まれて…。

執筆者:井上 明

中院の櫻2001 これは、2001年4月5日の画像。川越の名刹中院の山門の桜。今年の桜前線の通過は早かった。

中院は、その昔、喜多院(北)、中院、南院(廃寺)という三寺の一員であった

今回のClose Upは、お約束の“桜切り”の紹介である
変わり蕎麦の素材 さて、左が桜蕎麦の材料である。桜餅用の桜の葉(塩漬けにしてある)を一晩かけて水に晒して塩ヌキする。なお、塩ヌキの水は、浸透圧の関係で極微量食塩を加えたほうが、真水よりもヌケがいい
なお、右の袋は芋粉
葉脈を切る 桜の葉は、庖丁の刃先で葉脈をこのようにカットしておく

お気づきかと思うが、桜の葉は昨年のものである
ひたすら微塵切り 桜の葉を微塵に切る。これは根気のいる仕事。

桜の葉(微塵に切ったもの)は、粉500gに対して20-25枚分打ち込む


なお、芋粉は、粉に対して4%と2%の2パターンを打ってみたが、2%のほうが上品な色合であった
ミキサーなら5分 専用ミキサーで湯ごね。時間にして3-5分ほど、、あっという間の作業である
手作業だと20分以上 一部の粉は、直径700mmの木鉢で更科粉を湯捏ね

手作業の大変さ、ミキサーのありがたさがシミジミ解る
櫻の打込み 用意していた桜の葉を打ち込む。ヨモギや茶そばより遙かに捏ねやすいという印象

桜切りを打つ部屋の中は、桜餅の香りに包まれていた。なお、味も桜餅のような高雅な味わい
タタミ作業 厚さ1mmに伸して、幅0.8mmに切る。下が茹であがりの画像(私は会場を仕切っていて、つい打ちそびれた、このお蕎麦は、他の方の作品であります)。
なお、左端が桜切り、中央の紫色は2%の芋切りだ。
三色蕎麦
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