左:純白のラ・マルゾッコ。右:湯煎で温めたこの瓶の中に、40度のお酒が…。 |
元気の足りない朝に、太陽のような一杯
「アルコールには2種類あると考えたんです。ラグジュアリーとユーティリティー。前者はバーで味わう贅沢な一杯。後者は寒い国のウォッカのように、日常生活に役立つ一杯」と田中さん。「寒くて気分も落ち込んだ朝などに、ごく少量のアルコールをぱっと飲むと元気になるじゃないですか。酔うためのものではなく、元気になるための一杯。ミス・パメラはそういうユーティリティー、日常の必需品として楽しんでほしいんです」
伝説のグルーピー、ミス・パメラ
パメラ・デ・バー(日本ではパメラ・デ・バレスの表記が一般的)の自伝『I'm with the Band』。 |
ミス・パメラというネーミングは実在したグルーピー、Pamela des Barres(1948~)に由来するそう。Pamelaは16歳でグルーピーとなり、1960年代に錚々たるロック・ミュージシャンたちの恋人となって一世を風靡した女性。
「グルーピーのとらえ方にも、アルコールと同じように2通りあると思うんです。否定的なとらえ方もできるけれど、ミス・パメラはミュージシャンたちに霊感や音楽的アドバイスを与えていたかもしれない。その結果、僕たちはミュージシャンのより良い音楽を享受できる」
この魅力的な一杯は、飲む人のグルーピー的存在となり、日々を熱く応援してくれるのかもしれませんね。一杯で満足できるだけの充分なインパクトがありますから、3、4口ですっと飲み干して立ち去るのが素敵。お酒に飲まれてはいけません。