色とりどりのスパイスの瓶が並ぶカウンター。スパイスは少量ずつ購入可能です。 |
ネパールの豊かな食文化はスパイスから
ネパールの人々は健康状態に合わせてスパイスを選ぶことが習慣として身に付いています、とニールさん。たとえば風邪のとき、だるいときなど、体調に合わせて症状をやわらげるスパイスを選んで飲むのだとか。
「とりたててアーユルヴェーダを意識しなくても、生活の中にスパイスが溶け込んでいるんです」
そんなスパイスの力をふんだんにとりいれたカフェのメニューは、野菜が主役。可能なかぎり素材から手作りして、ネパールやインドの家庭料理をベースに、シヴァカフェならではの創作料理を提供します。
左:かぼちゃココナッツドリア 右:りんごとくるみのケーキ+からだを温めるホットジンジャー |
アジアンスイーツも豊富
この日いただいたのは、オリジナル料理「いんげん入り かぼちゃココナッツドリア」(1000円)と、「りんごとくるみのケーキ
バニラアイス添え」(600円)、そしてショウガが香るホットジンジャー(600円)。
ランチセットのドリアには、ニンジンのラペとドリンクが添えられています。かぼちゃの丸く優しい甘みとココナッツの甘みの二重奏が玄米ごはんを柔らかく包みこみ、みんなに親しまれそうなおいしさ。
サジロカフェの方はなんといってもネパールカレーの食事が名物ですが、カフェの色彩を強めたシヴァカフェはスイーツの種類も豊富。午後のお茶の時間を過ごすにもふさわしいメニュー構成です。
また、夕食のメニューには、ニールさんの故郷ではおなじみの家庭料理「アル・コ・アチャル」(ジャガイモのスパイスサラダ)などネパール料理も並びます。風光明媚な保養地として知られるポカラで生まれ育ったニールさん。日本でいえば軽井沢のような街なのだとか。毎朝、鳥のさえずりで自然に目が覚める日々。
「そんな生活がまるごと、アーユルヴェーダだと思います」
シヴァカフェに並ぶたくさんの珍しいスパイスは、少量の単位で購入することも可能。エスニック食材店で大袋を購入すると用途に困ってしまいますが、ここで使い方を教わりながらちょっとずつ買い求めれば、自宅のキッチンで無理なく活用できそうですね。