NOAKEの写真

これが屋台?! 驚きのクオリティ

2009年10月、表参道交差点そばのラ・プラースの中庭に、すばらしい屋台カフェが登場しました。なんと軽井沢・丸山珈琲のスペシャルティコーヒーを揃え、注文を受けるつど豆を挽いてフレンチプレスで抽出してくれるのです。コーヒー豆の持つ甘みが豊かに感じられるその味わいは、きっとコーヒー好きの人もそうでない人も満足させるはず。

※コーヒー好きの方は周知のことと思いますが、丸山珈琲の丸山健太郎氏は現在、名実ともに日本のスペシャルティコーヒー界を牽引する存在のひとり。当サイトでも、八ヶ岳をのぞむリゾートホテル「リゾナーレ」や、下北沢「喫茶ミケネコ舎」(建物老朽化による取り壊しのため移転)の記事で丸山珈琲についてお伝えしてきました。

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女性パティシェと共に

この屋台カフェの魅力は、コーヒーの秀逸さだけにとどまりません。パティシエが腕をふるう可憐なスイーツの数々が小さな軒先を彩り、通りかかる女性たちを立ち止まらせるのです。

仕事の合間に立ち寄り、コーヒーとスイーツを数名分オフィスに持ち帰る人。ラ・プラース中庭のベンチに腰かけてひとりでひなたぼっこ&コーヒーを楽しむ人。お客さまはこの屋台から手渡される小さな幸福をそれぞれの流儀で満喫しているようです。

気取らないけれどセンスが光る屋台のデザインやディスプレイ。あくまでさりげないものの、確かに感じられるオーガニックな食生活へのまなざし。想像を超えるクオリティを持つ屋台カフェをオープンさせたのは、有名フレンチ出身の“二人の田中さん”でした。

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フレンチの有名店から、屋台へ転身

屋台でコーヒーを淹れるのは田中謙吾さん。工房でスイーツ作りに腕をふるうパティシェは田中伸江さん。偶然にも同じ苗字を持つ二人は、フレンチの有名店BEIGE TOKYOに勤務し、屋台の出店計画をあたためてきました。

田中謙吾さんはその後、ブノワにもサービス担当として勤務。ずっと高級レストラン畑で活躍してきた人が、いったいなぜ屋台に転身を?……そう訊ねたら、ちょっと運命を感じる答えが返ってきました。

「パティシェの田中の実家が、下町にある小さな屋台工場なんです(笑)」

なるほど、それではご両親に屋台を作ってもらうしかありませんね! また田中謙吾さんにとって青空の下の屋台は、フレンチの世界とは異なる自由さ、新鮮さに溢れた舞台。屋台というスタイルだからこそできることに挑戦しながら、これまで出会えなかったような人々にも出会いたい、と田中さん。

それでは次ページで、さっそくコーヒーを淹れていただきましょう。