開店12年を迎える恵比寿の定番カフェ
恵比寿ガーデンプレイスの向かいに建つ木造3階建ての小さな一軒家。すでに開店して12年になる本当に“早い”カフェは、現在でも少しも古さを感じさせず、たくさんのお客さまに愛されています。
リュ・ファヴァーという店名はどういう意味なのだろうと、ずっと思っていたのですが、今回の取材で、女性店長の新竹さんから由来を聞くことができました。
「オーナーが初めてフランスを旅したとき、パリで泊まったホテルの前の通りがリュ・ファヴァー(ファヴァー通り)といったのだそうです」
個性的な天井アート
三段重ねの木彫りの宝石箱のようなリュ・ファヴァー。その1階は、魅惑のスイーツの数々が並ぶショーケースとレジ。2階は壁も天井も鮮やかなビリジアングリーンに塗られ、真っ赤なヒナゲシが天井一面に描かれています。その印象的なこと!
3階はゆったりした青い椅子が並び、カジュアルな2階に比べてシックな内装。蝶のモティーフをあしらった照明が、フランスの香りを漂わせるアクセントに。でもやっぱり天井や壁は鮮やかな紅色に塗られ、さまざまな巨大昆虫が舞っています。
個性的でアーティスティックなインテリアなのに、不思議に落ちついた時間を過ごせるのは、全体をひとつのテイストでまとめあげる大人のセンスがなせる技でしょうか。これらの絵はオーナーの友人のアーティストが描き、壁塗りは当時のスタッフたちも手伝ったとか。