「体調を崩して食生活の重要性に気づき、3年間マクロビオティックを実践していました」とオーナーのいとうゆきさん(写真右下)。
「身土不二(地元でとれた旬の食材を食べる)、一物全体(皮や根っこまでまるごと食べる)の考えに基づいたマクロビオティック食の成果で、体質はある程度まで改善されたのですが、やがて壁につきあたってしまったのです。マクロビオティックは加熱した食事が中心になりますから、酵素が不足していたんですね」
そんな時期に、最新の酵素栄養学に基づくリビングフードの考え方を知ったいとうさんは、スクールで本格的にリビングフードを学ぶために発祥の地アメリカへ渡ります。 学びたいと思ってから1、2ヶ月後にはもうカリフォルニアに渡っていたといいますから、驚くべき決断力と行動力。 アメリカの人々は、地道に続けなくてはいけない健康法などはあまり実践したがらないよう。そんな彼らの間で、健康回復はもちろんのこと、減量や美肌などの効果が明確にすばやく表れる食事法として、リビングフードが注目されているのです。 |
たっぷりのサラダやスムージーを
「日本の皆さまには、生野菜とフルーツばかり食べて体が冷えないかとよく質問されるのですが、酵素は新陳代謝を活発にしてくれるものですから、あまり心配しなくても大丈夫でしょう。
酵素は体温と同じ温度のときにもっともよく働くので、サラダやジュースは冷蔵庫で冷やしすぎないこと、口の中でよく噛んで温度を上げるなどの工夫をすれば、体が冷える心配をせずにいただけます。
また、住んでいる土地で採れる旬の食材を使えば、季節ごとに体が必要としている栄養をとり入れることができます」
毎日の食事をいきなり完全なリビングフードに変えるのはなかなか難しいので、まずはいつもの食事に一皿、新鮮で安全な野菜を火にかけずに作った料理を加えてみてはいかがですか、といとうさんは提案します。
朝食がわりにミキサーを回して、作りたてのフルーツスムージーを飲むというのも体のためには理想的だそう。これならすぐに試せそうですね。
「リビングフードってどんな味?と思われたら、どうぞカフェでお気軽に楽しんでくださいね。理屈から入らずに、まずは、おいしいかどうか、そして体がどんなふうに反応するか、ご自分で実験していただきたいのです(笑)」