豊富なリキュールの愉しみ
フルークのメニューを見て驚くのは、リキュールの多彩さ。あまり気の利かないバーやレストランだと用意されていない、私の大好きなイタリアのリキュール「フェルネ・ブランカ」(700円)もちゃんと置かれていました。
フェルネ・ブランカは、一口飲むと視界が美しく緑色がかってくるような爽快な苦味が、一度好きになると病みつきになってしまう薬草酒。リキュールになじみのない人のために、もっと飲みやすく甘いリキュールも多数揃っているので、気さくなスタッフに相談してみてくださいね。
ピカソにも愛されたフランスのリキュール、スーズ(700円)のトニック割りのおいしさをフルークで初めて覚えた女性のお客さまもいるそう。そんなふうにして自分の中に“おいしいお酒のひきだし”を増やしていくと、日々の生活がより楽しく、深みを増してくるんですよね。
富山の新鮮食材を使って
オーナー高岡さんのご実家は、豊かな水と土に恵まれた富山。フルークにはご実家で育てられたハーブや、親戚が営む農園のもぎたての果実、産地直売所で仕入れた新鮮な野菜が届けられます。お米は富山のコシヒカリ100%。
人気メニューは、ニンニクの香りとアンチョビの塩気が旬の野菜の風味をひきたてる「季節野菜のバーニャカウダ」(1080円・写真上)や、旨みを凝縮した自家製の塩豚を用いた「塩ぶたとゴロゴロ野菜のザワークラウト煮込み」(1280円)、桜海老の風味を加えた「塩ぶたと季節野菜のソテー」(1180円・写真下左)など。いずれもビタミンたっぷり、そしてビールがすすむおいしさです。
食後には、コーヒーといっしょに「富山のりんごとさつまいものパウンドケーキ」(580円・写真上右)を注文してみました。小麦粉の生地の部分がほとんど見えないくらいに、さつまいもと甘く煮たりんごがたっぷりつまっていて、深まりゆく秋の味覚を堪能しました。