「有機野菜のSpecialベジランチ」
「有機栽培や低農薬栽培で育てられた元気で安心な野菜の味を、しっかりとお皿の上に出していきたい」と垂石シェフ。
おすすめ料理のひとつは「有機野菜の盛り合わせ」(1500円)。こちらはランチタイムにも「有機野菜のSpecialベジランチ」(スープ、玄米またはフォカッチャ、ドリンク付きで1500円・写真上右)として、ディナータイムより少なめのポーションで提供されます。
このランチ、色とりどりの旬の野菜たちが、ソテー、ボイル、あるいは生のままでとさまざまな調理を経て、大きな白皿の上でひとつにまとめあわされ、多彩な風味と歯ざわりを堪能することができて満足度の高いセット。
ちょっと驚くほど具だくさんなスープとともに、新鮮な野菜の栄養をたっぷり摂取したという充実感があります。
とにかく炭水化物をおなかいっぱい食べなければ満足しない、という男性にはおすすめしませんが、身体を元気づけるおいしさを求める人々にはきっと喜ばれることでしょう。 |
仔羊と有機野菜の煮込み
もうひとつの自慢料理が「仔羊と有機野菜の煮込み・オーガニッククスクス添え」(1800円・写真右上&写真下)。垂石シェフが修業先の南フランスで覚えた一皿です。仔羊の肩肉の旨みと、ごろごろ入った野菜の甘み、シナモン、コリアンダー、フェンネル、エルブドプロヴァンス、パプリカなどの香辛料がバランス良く上品に香るスープの組み合わせが絶妙。
仔羊の脂に含まれる香りを大切に残し、お肉のほど良い噛みごたえが楽しめるよう柔らかくなりすぎる前に火を止めるなどの加減は、さすがの本場仕込み。ときおり、“柔らか至上主義”、“仔羊の香り=臭みと解釈して完全カット”という日本独自の価値観に基づいた、仔羊肉のせっかくの魅力を取り除いてしまったお料理に遭遇することがあるのですが、YAFFAでは各素材の持ち味を存分に活かし、赤いキャセロールの中で巧みに融合させています。
オーガニックなクスクスはひよこ豆、玉ネギ、ニンニク入り。タイムやローズマリー、ローリエなどのスパイスで香りづけされています。小皿に添えられた赤いペーストは、辛みを加えるアリッサ。お好みでどうぞ。
肌寒い晩には、親しい人といっしょに赤ワインでほんのり酔い心地を楽しみながら、こんな栄養豊かなキャセロール料理であたたまりたいですね。