コーヒーは「ICHOブレンド」(840円)をはじめとする5種類。紅茶や神馬農園の煎茶、ハートランド生ビールなども揃っています。黒い漆盆の上に美しく配置されたフランスのカップ&ソーサーは、不思議に和の空気をまとったもの。故郷である京都を感じさせる空間、というテーマが小さなお盆の中にも表現されているようです。
連れは苦味と酸味がバランス良く調和したオリジナル「ICHOブレンド」を、ここ数年で酸味のすばらしさに開眼した私は、優雅な酸味が香る「タンザニアウンゴロゴロ」(840円)を楽しみました。
鴨脚光暢さんは注文ごとに豆を挽き、一つ穴のKONO式ドリッパーで丁寧にハンドドリップしています。コーヒー豆は、あれこれ飲み比べておいしさで決めたという小さな自家焙煎珈琲店、十兵衛珈琲のもの。ドリップ方法も十兵衛珈琲のご主人の直伝だそうで、コツを訊ねると、
「蒸らしが最大のポイントであることや、一投目を大切にするなど技術的なこともいろいろ教わったのですが、最も心がけるように指導されたのは、心をこめることと、常に集中力を切らさないようにすることですね」と鴨脚さん。
手作りのお菓子を添えて
コーヒーには優しい味わいのアーモンドチョコレートが添えられています。これは奥さまの岩手在住のお姉さまの手作り。岩手の恵まれた食材を活かして、地元でパンやお菓子の教室を主宰している彼女は、ICHOの「本日のデザート」にも、季節の素材を盛り込んだスイーツを提供しています。