クラシック・マクロビオティックから現代的マクロビオティックへ
さて、私が初めてマクロビオティック料理に出会ったのは、もう20年近くも前のことでした。レストランでいただいた前菜、主菜の簡単なコース料理で、忘れもしません、前菜は白いお皿の上に3種類の豆が十数粒。ひとくち食べてみて、味がほとんどない?……と絶句。
“マクロビオティックとは健康のためのガマンなり”と、まちがった先入観を抱いてしまったのですが、その後、伊豆高原の温泉付き宿泊施設に滞在して1週間のファスティング(断食)に挑戦したとき、断食後の回復食がマクロビオティックにのっとった料理法で大変おいしかったことから、印象が180度変わりました。
最近では日本各地にマクロビオティック・レストランや料理教室が誕生し、自由に、のびのびとその滋味を楽しむことができるようになりましたね。私が体験してきたマクロビオティックの幾つかの側面は、そのままマクロビオティック料理の歴史でもあるようです。
リー・グロス氏はマクロビオティックの進化について、こんなふうに話してくれました。
「クラシックなマクロビオティックは、アメリカでマクロビオティックをひろめた久司道夫が提唱したスタンダードな食事療法に忠実です。久司道夫は数千年もの歴史を持つ長寿食や、病気からの回復を目的とする食養生の哲学を、豊かなアイディアと洞察力をもってまとめあげました」
新しいスタイルのマクロビオティックは、急激に変化していく社会の需要にこたえるため、クラシック・マクロビオティックを基盤としながらも、その基本理念と実践に再解釈を加えているそう。
「現代的なマクロビオティックでは、日常の料理法や食事に厳しい制限はありません。マクロビオティック・キュイジーヌの新たなミッションは、人々に本物のおいしさ、ヘルシーでバランスが良く、持続可能な食事を提供することです。M
Cafeは、アメリカで最初の現代的マクロビオティック・キュイジーヌをお楽しみいただけるレストランなのです」
忙しくて不摂生な日々が続いたら、アークヒルズアネックスに立ち寄って、M Cafe de Chayaで心身に<リラックス>と<栄養>をあげてみませんか。これからの季節は紅葉が、春にはどこまでも夢のように続く桜の花が、癒しの時間を彩ってくれるはずです。
shop data
M Cafe de Chaya(エムカフェ ド チャヤ)
アークヒルズアネックス店
※2009年12月31日閉店
【所在地】 東京都港区六本木1-3-37 アークヒルズアネックス
【OPEN】 8:00~21:00(LO 20:30)、土日祝9:00~21:00(LO 20:30)
【CLOSE】 無休(年末年始を除く)