カフェ/六本木・麻布・白金のカフェ

M Cafe de Chaya(エムカフェドチャヤ)(5ページ目)

LAで人気のマクロビオティック・レストランが六本木・アークヒルズアネックスに上陸。ハリウッド女優の専属シェフも勤めたM Cafe de Chayaのシェフにお話をうかがいました。「リラックスして楽しんで!」

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

身土不二
「人のからだと環境(土)とは一体である」という意味。人間が土地の環境と調和して生きていくためには、その土地で、その季節にとれた旬のものを食べることが大切とされています。

たとえば、熱帯地方に実る果物にはからだを冷やす性質がありますし、寒い地方で育つ根菜類には、からだを温める性質があります。現在では一年を通して世界中の食物を手に入れることができますが、私たちが冬に熱帯産のバナナやパイナップルを食べると、からだはどんどん冷えてしまうのです。

陰陽のバランス
中国や日本では古来から、事物を陰陽のバランスではかる思想が発達していました。「陰」とは膨張する遠心性のエネルギー、「陽」とは収縮していく求心性のエネルギーを指します。

すべてのものには陰陽があります。たとえば野菜なら根菜のほうが陽性で、葉ものは陰性。水分の少ないものは陽性で、水っぽいものは陰性とされています。

人間の体質も陰陽で分類することができます。たとえば、陰性のぽっちゃり型の人は、甘いものや水分、果物などの極端に陰性のものをたくさん摂取して、からだがゆるんで膨張しています。いっぽう、同じ陰性でもやせ形の人は、消化吸収力が弱く、体力がないタイプ。それぞれの体質を理解し、体質にあった食事の陰陽バランスを整えていくことが大切。

ただし、陰陽はあくまで相対的なもので、絶対的な陽、絶対的な陰というものは存在しません。すべてものは陰陽の両面を持っているのです。

一物全体
食材は、ひとつのものをまるごと全部食べるという考え方。つまり“ホールフード”ですね。なぜなら、野菜や穀物は、生きものとして個体全体でひとつのバランスを完成させているから。

穀物をいただくときはなるべく精製せず、玄米や全粒粉で。根菜はよく洗って皮をむかずに調理します。大根などは白い部分だけでなく、葉っぱもおいしくいただきましょう。

…と、ここにご紹介したのはほんのさわりだけ。興味を持たれた方は書店の料理書コーナーやインターネットでより詳しく調べてみてくださいね。目からうろこの世界観や調理法の数々と出会って、新しい世界の扉が開かれることでしょう。

Chayaのマクロビオティック料理のレシピを集めた本、『チャヤのからだにやさしいスイーツ』、『チャヤのからだにやさしいデリ 』はすでに何版も増刷を重ねる人気だそう。

▼最後に、クラシック・マクロビティックから
現代的マクロビオティックへ

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