カフェ/三軒茶屋・駒沢・下北沢・荻窪のカフェ

tocoro cafe(トコロカフェ)…三軒茶屋(4ページ目)

ラテやエスプレッソを茶道のようなお点前で楽しませてくれるカフェは、スイーツもおもてなしの精神も絶品。端正で美しい内装は小泉誠さんのデザインです。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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夏のお楽しみ、トコロ天

トコロカフェの夏のスイーツですから、もちろんトコロ天!(写真下右・700円) いくつもの素敵な発想を組み合わせたまったく新しいトコロ天で、お箸を使っていただきます。これについては近日発売の拙著『カフェとうつわの旅』(青山出版)の中に詳しく書きましたので、ここでは通年楽しめるスイーツ「浮島」をご紹介させていただきますね。

アフォガードのトコロカフェ流「浮島」

カフェでおなじみのシンプルなアフォガードは、アイスクリームの上からエスプレッソを注いだドルチェですが、トコロカフェでは、自家製のミルクジェラート単独のおいしさも堪能していただきたいと、ジェラートの周囲にそっとエスプレッソ、もしくは抹茶を注ぎ入れるスタイルで提供しています。
その姿を海に浮かぶ小島に見立てた粋な命名は「浮島」。(650円) 抹茶版とエスプレッソ版の2種類が用意されています。

「上から注ぎかけずに周囲に注げば、ジェラートだけでも味わえるし、周囲の抹茶かエスプレッソに少しだけ浸したり、どっぷり浸けて食べたりと、好きなように変化をつけて楽しめますから」と上村さん。食べ方はお客さまがご自由に、というスタイルなのです。

なんと上村さんは浮島のためのうつわまでイメージし、それを石川県小松市在住の陶芸作家、岡田直人さんにイラストで伝えて、特別に造っていただいたのだそうです。

「このうつわであれば、最後にすべてが溶けて混ざりあったミルクコーヒー(?)を、お抹茶のようにうつわを抱えて飲み干すこともできます。お客さまの中には浮島の抹茶をオーダーなさって、真っ白なミルクジェラートの上に、抹茶でパンダの顔を表現されている方がいらっしゃいました。その名も『濃茶パンダ』!(笑) 浮島のシンプルな奥深さ、と自分でも嬉しくなりました」

トコロカフェの白いうつわは、全て岡田直人さんの作品。上村さんと岡田さんのギャラリー季の雲における不思議な出会いについては、上村さんの日記の「story」と題したページに詳しく綴られています。

▼内装は小泉誠さんの設計

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