欄間、障子、格子戸の魅力
アナログの和の空間をコーナーごとに仕切っているのは、古民家が解体されるときに出てきた欄間や、障子など。これらの伝統的な建具は、壁で完全に隔離するのとは異なり、閉めきっていても隣の空間の気配とのつながりが感じられるのが魅力です。
それらの建具が壁や床の上に落とす陰影の趣深さ。赤色の照明を低い位置から当てていることで、仄暗い空間がいっそう幻想的に見えています。
「私自身が子どもの頃からずっと古い家屋で暮らしてきたから、お店づくりにもごく自然に古いもの、和のものを取り入れているのだと思います」と五味さん。
お料理は「ちょっと懐かしい味」
メニューは、フレンチとイタリアンをベースに、テーマを決めすぎないようにしながら「ちょっと懐かしい味」を目指しています。12時から17時まで提供される5種類のランチは、ドリンク、サラダ、副菜、ミニデザートがついて1000円。
「これまで手がけてきたお店よりもゆったりとと使っていただける広い空間を作りました。ごはんにもお酒にも、さまざまなシーンでお楽しみいただけたらと思います。大人数のパーティーに対応することもできます」
なにしろ恵比寿駅至近の好立地。6~7人で集まって談笑したいときの1軒としても、覚えておくと重宝しそうです。奥にはオープンエアのテラスがあり、10名くらいで貸し切ってプライベートビアガーデンとして利用することも可能。