壁に映画のモティーフを効かせて
新しい内装はスタッフ全員で時間をかけて少しずつリニューアルしていったもの。店内の随所に遊び心がかいま見えています。印象的な眼のアート(写真上)はフランスのアーティストの作品。
壁にインパクトを添えているのは映画関連のモティーフ。入り口には『ゴッドファーザー』(写真下)、店内奧のエリアには『イージーライダー』。
映画をモティーフにした遊び心の最たるものは、お店の外に飾られたポスター(写真右)。映画のポスター仕立てになっており、STARRINGのところにSOMAで働く各スタッフの名前が芸名でクレジットされています。
ART DIRECTION BY ○○、などというクレジットに混じって、SEXUAL HARASSMENT BY ○○、という冗談も! そして、ORIGINAL MUSIC BY TAIGA TANAKA、と記されていたのが、今回お話を聞かせてくださった田中大我さんでした。
酩酊したお客さまの対応も身につけて
「SOMAの魅力は、直球だけ投げているのではないこと。そして“人間”です」
田中さんはそう話してくれました。
「ふつうのレストランならフォークとナイフで食べていただくような料理も、SOMAでは自宅で食事する時と同じようにお箸で召し上がっていただいています。きっとそのほうが、よりリラックスして食事を楽しんでいただけるんです」
そんな気取りの無さも手伝って、スタッフとお客さまが緊張せずにすぐ仲良くなれるのだそう。
「スタッフはみんなキャラクターが濃くて、男くさい店になっているのですが、スタッフだけでなく、お客さまも濃くて面白い方が多くて(笑) アーティスト系の方々も会社員の方も違和感なく同じ空気を楽しまれています。一人で訪れてカウンター席に座り、ビールを飲みながらスタッフとお喋りを楽しむ方も少なくありません。話題? あらゆるジャンルですね」
スタッフとして活躍するうちに、酔っぱらったお客さまとの会話も巧みになった田中さん。
「酔っている人の言葉には深くつっこまず、優しく受け流すことです(笑)」