ヨーロッパでみつけた絵本の数々
植物や木の家具のやわらかなトーンで統一された店内に色彩のアクセントを添えているのは、イタリア、フランス、チェコなどの古い絵本。
「言葉が読めなくても、ページをめくるだけで楽しめるものを選びました」
なぜか表紙に鳥が描かれている絵本が多いのは、不思議な偶然だそう。そして店内をよく見れば、オレンジ色の小鳥が一羽シュフレラの枝にとまって、空中の見えない小鳥たちを眺めているのでした。
ほんとうに欲しいものは?
村山さんは読書好き。三島由紀夫の『春の雪』をはじめ、さまざまな小説作品を愛読してきました。それでは、雑誌は?と訊ねると、共感できる答えが返ってきました。
「街を歩いていると、並べてあるさまざまな商品が無意識のうちに目に入っています。自分が前から欲しかったと思って買ったつもりの品物も、じつはそんな洗脳の影響を受けているんですよね。あまり影響されたくないなと思って、雑誌などは見ないようにしています」