なにもつけずに、キャベツをかじってみる
さる和食店で板長さんにうかがった話。見習いとして入ってきた板前さんたちが最初にする修業は、野菜やごはんを、調味料なしでそのままじっくり食べて、素材の本来の持ち味を知ることなのだそうです。じつは私も、忙しさにかまけて外で適当な食事で済ませる日々が続くことがあると、味覚が鈍くなって素材の味がわからなくなってしまうので、ときおり舌のリセットと称して同じことをしていました。
新キャベツ、キュウリ、白いごはん、豆腐。お塩も添えずにただそのまま噛んでいると、しだいに素材のもつ自然な甘みや旨みを感じる力がよみがえってきます。
でも、スーパーで購入する野菜はもともと味が薄いのですよね。だから濃い味つけをしてしまいがちなのですが、それにくらべて、自然栽培で育つ野菜たちのいきいきした風味ときたら!
自然栽培とは?
自然栽培は農薬を使わず、肥料を与えず、雑草を除去せずに育てる方法。パワフルな味と香りを持つその野菜は、インターネットでも購入することができます。ご興味のあるかたは「自然栽培」で検索してみてください。また、以前レシピをご紹介した有名店、ナチュラルハーモニー アンゴロ でも自然栽培野菜のおいしさを満喫することができます。 (そうは言っても、たまにジャンクなものが食べたくなることもありますよね。ストイックになりきるのは難しいものです……)
Kehemi Cafeのようにいかにもカフェらしい顔をしたカフェで、自然栽培の野菜を使ったおいしい料理に出会えるのは嬉しいものです。野菜たっぷりの一皿を、肩の力を抜いて楽しめるのがカフェならではの魅力。次のページでそのメニューをご紹介しますね。