取材のお約束をした火曜日はjua cafeの定休日。カフェの中で撮影をおこなっていると、入り口の扉が開けられ、白髪の上品な女性が店内をのぞきこみました。
「今日はお休みよね?」
常連であるその女性は、定休日であることを知りつつも、看板が出ていたために、のぞかずにはいられなかったようです。
帰ろうとする女性を近藤さんがひきとめました。
「せっかくいらしてくださったのだから、ちょっと召し上がっていかれませんか?」
悪いわねと言いながら、その女性はひとりで「いつものテーブル」に座り、書類をひろげながらコーヒーを1杯注文しました。そして帰りぎわ、彼女は私にむかってお店への愛情を打ちあけてくれたのです。
「取材なさっているの? あたしはここが大好きなんですよ。コーヒーがおいしいし、インテリアが素敵でしょう? こういうお店は今までなかったから、よく来ているんです。どうぞしっかり良い記事を書いてくださいね」
地元のこんなお得意さまに支えられているカフェは幸せですね。お客さまの年齢層は全体的に高め。ひとりで本を読みながらゆっくり食事を楽しんでいく女性も少なくないそう。犬連れもOKのテラス席には、ペット用に無添加のにんじんクッキーやスペシャルウィンナー、お水も用意されています。