カフェ/池袋・駒込・上野・浅草のカフェ

SPICE cafe(スパイスカフェ)…押上(2ページ目)

築40年以上の木造アパートを改装したカフェは、今や下町の新名所。本場インドで料理の腕を磨いたオーナーが作るコース仕立てのカレー料理を目当てに、遠方からもお客さまが訪れます。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

大切なのはスパイスの鮮度

帰国後の伊藤さんは料理修業生活に入ります。イタリアンレストランで2年、インド料理店で2年、さらにスリランカ料理店で1年働いて料理の基礎をみっちり学びました。そして2003年にSPICE cafeをオープン。最も魅力を感じた南インドやスリランカの味をベースに、オリジナルのカレーを作り始めます。

こだわりは、素材とスパイスと味わいのバランス。用いるスパイスは何よりも鮮度を大切にします。一にも二にも、新鮮なスパイスを使うことで、香りが生きるのだと伊藤さんは言います。でも、おいしいカレーはスパイシーでさえあればいい、辛けりゃいい、というものではありません。素材の持ち味とよくマッチした奥行きのある辛さが、SPICE cafeのカレーの最大の魅力です。


カレーをコース料理で

親しい人と時間をかけて楽しみたい夕食のシーンでは、カレーだけ食べて満腹になったらおしまい、というのでは物足りないですよね。 ディナータイムには、前菜と小さなパン→カレー→デザートと、どのお皿もきちんとしたクオリティを持つコース料理が登場します。これは気取らないワインを傾けながらの夕食としても、十分に満足できるのもの。くるみパンまで毎日お店で焼かれているなんて、もはや<カレー専門カフェ>の域を超えています。



夜のおまかせコース(\3000)は最初に前菜が2種類と小さな自家製パンが運ばれてくるので、ワインとともに愉しみ、それからメインのカレーを満喫し、デザートとコーヒーでしめくくるという、西洋料理で慣れたスタイルをゆっくりと味わうことができます。手軽なカレーコース(\2000)は、前菜+カレー+デザート+コーヒーのコース。

私はアラカルトを選んでみました。まずはビールで喉をうるおした後、2人で赤ワインを1本とって、前菜5種の盛り合わせ(写真上左。コクのあるレバーペースト、豆のサラダ、キッシュ、ゴルゴンゾーラのムースのはちみつがけ、ニンジンのサラダ)、大きな自家製ソーセージ、生ハムをたっぷりのせたサラダ、3種のカレー、最後にケーキ2種とマンゴムースを堪能しました。
夜は満席になることが多いので、日時を決めたらお店に電話で予約をしておくことをおすすめします。

▼この美しいエントランス!


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