S and O(エスアンドオー)
上の写真の見事なパイは、S and Oのカウンターに飾られた、草間彌生によるガレット・デ・ロア! 草間彌生デザインによる水玉模様の陶製ハートが、フェーブとしてパイの中に仕込まれているのです。ガレット・デ・ロアはヨーロッパの伝統行事のひとつで、パイを切り分け、フェーブの入っている一切れに当たった人は王冠をかぶります。その人には1年間の幸運が約束されるそうですよ。森アーツセンターミュージアムショップが手がける新コンセプトのアートショップは「S and O」、続けて読むとsando=参道ですね。店名が意味するところはSweets and Objects。
「アートとイート」をテーマに掲げた11坪のスペースがオープンするのは、同潤会青山アパートを再現した「同潤館」の3階。往時と同じこじんまりした階段スペース、各階の小さなフロア、決して高くない天井が、かつての東京の生活のサイズをしのばせます。建設当時の同潤会青山アパートが持っていたクリエイティビティを引き継ごうと、館内の大部分はギャラリーに。2階の「ギャラリー同潤会」では2月11日から17日まで、同潤会記憶アパートメント展が開催されます。 S and Oのショップに並んでいるのは、現代美術の気鋭のアーティストたちが提案するスイーツ。参加アーティストの一人、奈良美智が制作したのは5色の「グミガール(\3780・写真下)」。オランジェリー/マローネ/りんごっ娘/ミドリちゃん/ソランちゃんと名付けられた全5種類のグミガールが並びます。中に入っているグミはグレープとオレンジ、これもアーティスト自身が選んだそう。
草間彌生が手がけたのはクッキーの上にイラストが描かれた「パンプキンクッキー(\630)」と、2色のマーブルチョコ「ラブ・フォーエバー(愛はとこしえ・\3360)」。 いずれも草間彌生デザインのパッケージにおさめられています。その他、第一弾の参加アーティストは山口藍、村山瑠里子、天明屋尚など。今後もさまざまな現代アート作家たちが登場する予定です。
SHOP DATA
OMOTESANDO HILLS S and O(エスアンドオー)東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 同潤館3階
TEL 03-5785-1790
OPEN 11:00~21:00
地図:Yahoo!地図情報
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