ゆるやかな歩きやすいスロープを回遊
安藤忠雄の建築で話題を集めている表参道ヒルズ。参道沿いの豊かなケヤキ並木との一体化をはかるため、建物の高さは木々の高さとほぼ同じに。そのかわり地階を深くして地上6階、地下6階という構造。建物内の見どころのひとつは、吹き抜けを囲んで各階をつなぐゆるやかなスロープ。この「スパイラルスロープ」は表参道と同じ全長700m、勾配3度に設計されています。スロープを歩いていけば全フロアのショップをまんべんなく見て回ることができるという、たいへんわかりやすい設計。六本木ヒルズのオープン当初は、あまりの広大さと複雑さに、あちこちで「TORAYA CAFEはどこですか?」という迷子の声が聞こえてきましたが、ここではどんな方向音痴の人でも、とにかくスロープを歩いていればちゃんと目的地につくのがすばらしい。(はい、私は救いがたい方向音痴なのです…) なつかしい旧同潤会アパートの姿にも再会できるのも嬉しいこと。「同潤館」と名付けられた棟に、同潤会アパートの往年の外観が再現され、かつての古い建物で使われていた外壁、階段の手すり、親柱などが再利用されています。
表参道ヒルズ内カフェを全てご紹介
それでは、4日間にわたって、カフェ&スイーツショップを2~3軒ずつご案内してまいりましょう。1日目は、レストランとカフェが集中する本館3階にお店を構える2店、日本初上陸のベルギーの高級老舗ショコラティエ「デルレイ カフェ&ショコラティエ」と、スパイス選任ブレンダーがスパイスを調合してくれるスパイス専門店&カフェ「ポワヴリエ」の登場です。