ビールによく合うチェコの家庭料理
cafe anoの名物チェコ料理のひとつブランボラークは、ジャガイモをすりおろして作るチェコ風お好み焼き。家庭で作られるブランボラークは自慢の「お母さんの味」で、家ごとに味わいが異なるそうですが、基本的にマジョラムなどの爽やかなハーブとニンニクをたっぷり加え、ビールと相性抜群です。「チェコは一人あたりの年間ビール消費量が世界一の国です」と森さん。
「ピルスナーの語源は、チェコの都市ピルゼンから来ているんですよ。また、『ブドヴァル』はバドワイザーの元祖と言われる銘柄。アメリカのビジネスマンがバドワイザーとして商標登録をしてしまいましたが、本家はチェコなのです。」
cafe anoでは代表的な銘柄ピルスナー・ウルケル、ブドヴァルをはじめ、10種類近いチェコビールを楽しむことができます。チェコ風ビーフシチューといった趣のグラーシュもまた、ビールによく合う美味しさ。
チェコのモラヴィア地方出身のシェフ、ユリさんは言います。
「チェコ料理はマジョラムを筆頭にパプリカ、ブラックペッパーなどのスパイスをよく使います。どんな家庭にも大きなオーブンがあって、母親が台所で腕をふるう機会は日本よりずっと多いですね。家族の結びつきも強いので、休日の楽しみは外出することではなくて、家で料理を作ったり、庭でガーデニングをして過ごすことです」
そんな環境で育ったユリさんが厨房に立つcafe anoで、チェコの魅力を堪能してみてはいかがでしょう。