スローなバレンタインのために
ここ数年の間に「スローライフ」、「スローフード」という言葉はあちこちで聞かれるようになりました。流行語の大好きな我々は「スロー」も単なるブームとして消費しているに過ぎない、という見方もされがちですが、実は真剣に活動を続けている人々が多数存在しています。スローとは何か? かつては今ひとつぴんとこなかったスローの定義をわかりやすく説明してくれたのは、私にカフェスローを紹介してくれた桝山寛さん。桝山さんはイタリアのスローフード協会副会長のこんな発言を教えてくれました。
「スローフードとは、皿の中身ではなく、”皿の外”を意識することです」
今、自分が食べているものは、誰がどこでどのようにして作り、どんなふうにして運ばれ、どう調理されたのか。一皿の上にのった料理が、目の前のお皿にたどりつくまでの物語。それを無視して食事を楽しむことは、もはや難しくなってきているのではないでしょうか。
でも、決して堅苦しく考える必要はないと思うのです。信頼できる素材を選んで、手間をかけて、心からおいしいと感じられるものを作ること。まずはそれで充分。
そんな食べものを作っている人々から、バレンタインギフトのお知らせが届きました。大切な人への贈りものとして、また自分自身の愉しみとして、こんなおいしさはいかがでしょう。