活用したいビジネスクラス
ビジネスクラスに実際に乗ってみて、シートやサービスが抜群に快適ということが確認できたが、ワイン的にも利用価値が高いことに気付いた。たとえばワインのコストだが、同じ量に対してビジネスにはエコノミーの4倍以上、さらにファーストはエコノミーの12倍以上のコストをかけている。
例えばファーストクラスの定番シャンパンは、クリュッグ『グランド・キュヴェ』とモエ・エ・シャンドンの『ドン・ペリニヨン』である。専門家がよく選んだお値打ちワインにしっかりお金をかけ、上のクラスほど運賃相応に上質なワインを使っているのが分かる。
バラエティ豊かなワインに加え、その他の飲み物もコーヒーやカクテルなどが数種の中から選べる上に、食事は高級レストラン並み。何時間にも及ぶフライトの間、追加料金なしでこうしたサービスが受けられるのだから、これはもうホテルやレストラン以上の贅沢だろう。
日本からシンガポールを経由してヨーロッパへ行くなど長距離フライトで疲れを残したくない時、そしてハネムーンや記念日などゆったりしたい旅行には、往復とも高級ホテルに滞在するようなつもりでビジネスクラスを利用してはどうだろうか。もちろんシンガポール航空なら、どのクラスを選んでもワインの女神はあなたに微笑むはずである。