ワインのサービスとトレーニング
15人ほどの少人数制でワインを学ぶ |
世界的に知られるワイン教育機関WSETと提携したカリキュラムを通じて「基礎」「中級」資格を取得するように指導しているというから、きちんと国際的水準をクリアした訓練である。
機上のサービスで印象的だったのは、客室乗務員がワインを注ぐ前にボトルのラベルをきちんと見せてくれることである。ゆったりとラベルを確認してから、微笑みとともに注がれるワインはひときわ美味しく感じる。ラベルの重要性をはじめとしてワインについてしっかり理解した上でのサービスは、こうした訓練の成果なのである。
また取材中の我々訪問者を見かけると、スタッフや研修生が通りすがりに気さくな笑顔で挨拶してくれる。こうした雰囲気を訓練段階から共有していることが、心のこもったサービスを提供する秘密だという。なるほどこうした積み重ねがあって、「シンガポール・ガール」の魅惑的なスマイルは普段のサービスに実現されているのだ。