英米豪の専門家が結集
機内メニューの紙面で微笑むのは、英・米・豪3カ国のワインスペシャリストである。この3人がコンサルタントとしてシンガポール航空のワイン選定に携わっている。同社スタッフを交えての、真剣なテイスティングの様子を取材した。まずは専門家をそれぞれご紹介しよう。
■ スティーヴン・スパリュア氏
コンサルタントは1回の試飲で600~700種に及ぶサンプルをテイスティング。集中して次々と口に含んで行くが、時にはコンサルタント同士の話し合いや社内スタッフとの情報交換も行われる |
■ カレン・マクニールさん
アメリカで著書『ワインバイブル』がベストセラーに。料理学校CIAではプロのワイン教育を統括。『ワイン、フード&フレンズ』というテレビ番組に出演している。
■マイケル・ヒル=スミス氏
オーストラリア人として初めてMW(マスター・オブ・ワイン:世界トップのワイン資格)を取得したことで知られる。ワイン評論家であり、ワイナリー経営にも携わる。
いずれもワイン雑誌などで世界的に知られた権威である。年に2回、春と秋に行う試飲会でこのサンプルからリストに載せるワインを選定する。色・香り・風味で品質評価するほか、それぞれのワインをどの時間帯に提供するかについても考慮する。