ラーメン/近畿のラーメン

つけ麺にIHヒーターを使う時代!

冷たい麺を温かいスープに浸けて食べているとスープが温くなるのは当然のこと。でも、その弱点をIHヒーターで補う店が東西(東京と京都)に登場した!

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

つけ麺と言えば、茹で上げた麺を冷たい水で締めて、温かいスープで食べる。しかし、麺が冷たいためにスープがすぐにぬるくなってしまうのが弱点でもある。その弱点をIHクッキングヒーターを利用して克服しようとする店が現れた。私が知ってる範囲では、2008年5月現在で2軒。京都と池袋にある店を紹介してみたい。

人気店「高倉二条」のセカンドブランド!

ろおじ
▲店の外観。ちょっと上品な感じの小料理風。
京都では路地のことを「ろおじ」と言うらしいがまさにひっそりとした路地にある店だ。普通に店の前を歩いただけではそこにラーメン店があるとはわからない。

麺は全粒粉、スープは豚骨魚介系

ろおじ
▲つけ麺はステンレス製の器。IHで温めるのとザルで水を切るため。
2006年2月にオープンするや関西ラーメン好きの話題をさらった「高倉二条」。そのネクストブランド(2号店)として2007年7月にオープンしたのが「ろおじ」で、「高倉二条」でも人気のつけめんをメインとした店である。見た目が蕎麦のような麺は全粒粉を使用しており、食感や風味も独特。全粒粉とは普段は使わない小麦の表皮や胚芽も一緒に粉にしたもので栄養価が高く、ヘルシー。最近ではパンにもよく使われている。「ろおじ」では"医食同源"をコンセプトとして、麺にはこの全粒粉を使用し、スープは調味料に頼らず天然食材を使っている。

スープが温くなったらIHヒーターで温めることができる

ろおじ
▲二人に一つくらいの割合で置かれているIHヒーター
つけめんは食べている途中にスープがぬるくなるものだが、ここではカウンターにIHクッキングヒーターを置いてあり、いつでも再加熱できるようになっている。これは私が知っている限り全国初の画期的な試みである。
写真右上に見えるのは、砂時計。これで温める時間を計るようだ。

食後には「鯛のぶぶ」もお薦め

ろおじ
▲ご飯と鯛ダシのスープ
麺を食べた後のお楽しみもある。「鯛のぶぶ」を注文するとご飯と鯛ダシが出てくるのでそれらを残ったスープに入れてお茶漬け感覚で食べられるのだ。この時にもIHヒーターが役に立つ。いろんなアイデアが盛り込まれ、美味しく楽しく食べることができるお薦めの一軒だ。


<店データ>
■つけ麺や ろおじ(ROJI)
所在地:京都市左京区田中大堰町168-1  
電話:075-724-3233
営業時間:11:00-15:00、17:00-21:00
定休日:無休
地図:Yahoo!地図情報

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