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マイブーム「汁なし担々麺」Part1

今年は「和えそば」(和え麺、汁なし、油そば、まぜ麺、他)が流行った。そんな中、昔から存在していた「汁なし担々麺」に目を向けてみた。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

中国において「担々麺」といえば「汁なし」のことだ。それを陳建民氏(料理の鉄人で有名な陳建一氏の父)が日本流にアレンジして「汁あり」にしたのが、日本流担々麺の始まりである。今年のラーメン界は「汁なし(あえめん)」が流行った。そんな中で私も「汁なし」に注目し、「汁なし担々麺」を随分食べた。今回はそれらを紹介してみたい。

最近好んで食べている「汁なし担々麺」を今年食べた分から紹介。
※データは2007年10月実食当時のものなので変更になっている場合もあるのでご了承ください。

四川料理 龍の子@原宿

龍の子
 ▲汁なし担々麺 1600円
店主は四川料理を日本に広めたという陳建民氏に師事した。その流れの元「龍の子」は本格四川料理の店である。実はこの店のメニューには「汁なし担々麺」は載ってない。なので、知る人ぞ知るメニューということになる。私も恐る恐る「汁なしはありますか?」と聞いてみたら「ありますよ~」と明るく答えていただき、それを注文した。

出てきた「汁なし担々麺」には、ナイフとフォークが付いてきて驚いた。後にも先にもそんなことは初めてである。私は箸で食べた。

花椒の「麻」の痺れる辛さと、唐辛子の「辣」の辛さが強く、辛さに耐性のある私でも結構痺れた。実際に食べ終えると気さくな店員さんから「辛くなかったですか?よく食べられましたね?」と言われたのである。その「刺激」としては、強烈で私はここの辛さを基準に「汁なし担々麺」を食べ歩くようになった。今回紹介する中では一番辛い。

蒼龍唐玉堂@目黒

蒼龍唐玉堂
 ▲紅油担々麺 790円
こちらは「際コーポレーション系」の店で、特に担々麺の種類が多い。メニューには17種類の担々麺を揃えている。私の帰り道にあるのでいろんなメニューを食べているが、一番最近食べたメニューを紹介しておく。

紅油担々麺は、もちうろん汁なしで「本場中国屋台の味」と書かれている。もちろん中国の屋台の味なんて知らないので、これが本当にそうなのかは何ともいえない。思ったほど辛くはなく(普通の人には辛いかも?)、食べやすい。麺は細麺ストレート。もやしが辛さを程良く緩和してくれている。大きめの挽肉がゴロゴロと入っている。

香家@五反田

香家
 ▲汁なし担々麺セット990円(チャーシュー飯とミニ杏仁豆腐付き)
新代田にある私の好きな店の支店が五反田TOCビルに入っていた。会社から近いのに気が付かなかった。2年も前からオープンしているようだ。結構席数があるが意外と流行っているようで、女性客(一人客含む)も多い。メニューは本店とほぼ同じ。

欲張りには麺のハーフ&ハーフというのがあり、これを注文したい、と心動かされたが近いし、また来る予定もあるのでこの日は汁なし担々麺セットにした。他に麻辣汁なし担々麺というのもあり、おそらくそちらは刺激的な辛さなのだろう。通常の汁なしは食べやすい。
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