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もはやここに来たことは「観光」に近い。いや、観光だろう。なんせ、ちゃんぽんの元祖である。その佇まいは異様で、ちゃんぽん御殿とも思える五階建ての大きな建物。五階建ての大きな建物なのに食事ができるのはなんと五階だけなのである。他のフロアは土産売り場だったり、ちゃんぽんミュージアムだったり。値段の何割が建物に回っているのか?と不埒なことを考えてしまう。ちゃんぽんはかなりミルキーなスープ。使い古された言葉だがその表現がぴったり合うようなスープだ。しかし、私が東京で食べてる味とは結構違う。老舗を食べた、という感動は十分あったので満足。同行者が頼んだ皿うどん太麺(写真右)が結構旨かった。5階からは海を見渡すことができる。やはり観光地か?
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●江山楼@長崎市
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長崎中華街にあるちゃんぽんの有名店。混むらしいので開店時間狙い(いわゆるシャッター)で行ってみたがそうでもなかった。この時間(11時過ぎ)は混むこともなく、スムーズに食べられた。頼んだのは特上ちゃんぽん1575円。東京に戻ったら何件かでちゃんぽんを食べてみたい欲求にかられた。それほど私の頭の中の「ちゃんぽん」の味のイメージと違うのである。おいしくないわけではない。おいしいのだが私が食べ親しんだ味とは結構違うのだ。同行者のパン麺(合えそばのようなもの。写真右)が個人的には大変好みだった。
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●康楽(かんろ)@長崎市
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ここは12時からで開始時間には早めに着いてしまったので近くの喫茶店で時間潰し。店の人の一番のお勧めは我々が行こうとしていたこの店だった。地元の人には意外と受けがいいようだ。でも結構目立たない裏路地にある。この店では穴人気のパン麺(写真右)を注文。これは他の店のとは随分違って、ニンニク風味が効いた結構ジャンクな炒めそばである。濃い目のソース(タレ)にニンニクが効いて滅法旨い。中国料理店で出てくるメニューとは違って、B級さも醸し出しており、ちょっとはまってしまいそうな味である。ただ、ちゃんぽんが735円に対して、このパン麺が1260円なのでちょっと高めかな。ちゃんぽんは私のイメージに一番近くてなかなかおいしかった。裏道にある地味な店だがさすがジモティーの一推しだけある。元祖や中華街にある人気の店もある意味、必須だが、この店もぜひともお薦めしたい。
店名:康楽(かんろ) 住所:長崎市本石灰町2-18 TEL:095-821-0373 営業時間:12:00-14:20、17:30-21:00(20-30分の休憩後)-0:30 休日:月曜 メニュー:ちゃんぽん735 ぱん麺1260
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