ラーメン/東北のラーメン

首都圏以外で初の二郎系が登場! 仙台で「ニンニク入れますか?」(3ページ目)

ここ数年、二郎系ラーメンはどんどん増殖してきましたが東京を中心に神奈川や千葉でした。それがとうとう東北は仙台にも登場!

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

さて、ちょっとだけ店主と話す機会がありました。私としてもどこの出身なのか、聞いて帰りたいし、と言ってももう食べた私には答えが出ておりますが・・・。

東京・大崎にある「凛」でしばらく働いていたそうです。

彼が言うには、山中さん(「凛」の店主)の力になれるよう一生懸命やったつもりだそうです。でも、いつも怒られてばかりで、なかなか力になれなくて、足手まといになってるんじゃないか?と思い始め、辞めた方が山中さんのためになるんじゃないかと考え、とうとう辞めてしまったそうです。

彼は「もっと手伝いたかったけど喧嘩別れみたいになってしまって・・・」と寂しそうな目を見せました。「実は結構スープとか、いろいろ迷っていて、悩んでるんです。本当は相談したい気持ちもあるんですがそうもいかなくて・・・」と苦悩の表情。「でも、今でも山中さんを尊敬してるんです。」そういう時の彼の目はキラキラしていて、なんだか応援したくなってきました。

東京に戻ってきて、そんなことがあったという話を山中さんに報告をしてきました。「俺とか影嶋さん(元町田二郎店主、現大山店主)とか、道場みたいな教え方しかできないからさ、みんなつぶれちゃうんだよね」(二人は極真空手の経験者)言うなればライオンが子供を谷底に落とすようなそんな感じでしょうか?かなり厳しいことは予想されます。なかなか弟子も就いていけないのでしょう。

「でも、彼はなかなか良かったよ。作り方もいろいろ教えてあげたし、もう少しだったんだけどね。今までで一番長くいたんだけど、厳しさに音を上げちゃったんだな。」
「別に喧嘩別れなんてことはないよ。彼はちゃんと挨拶もしていったし。」

厳しさ故に彼の方は、「喧嘩別れ」みたいな印象をずっと持っていたようですが、実際はそんなことではなかったようです。でも、双方の話を聞いてみて思ったのは、相談したりアドバイスを貰うのは簡単かもしれないけど、それじゃぁ、本当の成長や自分なりの味を作り出すのは難しいんじゃないかなぁ、ということ。

彼には今後もずっとずっと悩んで自分なりの美味しいラーメンを作って欲しいと思います。

二日目に食べ終えて彼は「どうでしたか?」と聞いてきました。彼の成長のためにも「まだまだだね」と言っておきましたが実は結構気に入ってる私がそこにいました。

【DATA】店名:中華そば 卍(まんじ) 住所:宮城県仙台市青葉区五橋2-5-11 TEL:非公開 営業時間:11:30-14:30、17:00-20:30 土曜11:30-売り切れ終い 休日:日曜祝日 メニュー:太麺醤油700 中華そば(昼限定)600 煮玉子100 豚増し200 豚増しダブル400 のり100 以下裏メニュー(一度食べた人のみ)太麺塩800 太麺つけ800 塩中華700 最寄り駅:地下鉄五橋駅(仙台駅から一つ目)下車徒歩5分

■「二郎系」の関連店データはこちら
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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