■がんこラーメン食べ歩記(1996年7月)
がんこラーメンは、チェーン化してしまうのか?という危惧をいだきながら、実はそれぞれの店にそれぞれのこだわりがあるのでは、という期待も持ちつつ、複数のお店を回ってみようと思い立ちました。
徹夜麻雀明けのため目覚めが午後2時過ぎ。がんこラーメンを連食してみよう、と思いついたのはいいが、何時に行動すべきか?確か、夕方6時以降のオープンが多かったような気がしたが・・・。田町が5時頃開いていた記憶があるぞ。と田町5時着で家を出ました。
●1軒目、田町。いきなり休み。もう少し調べりゃ良かったと後悔。おばさん(ご主人の奥さんでしょうか?)が一生懸命、掃除をしていました。ドアには営業時間11:00~14:00、16:00~23:00 土日祝休み、と書いてありました。トホホ・・・。
●2軒目、青砥。以前、TVで看板のないラーメン屋さんと紹介されたことがある店です。(その頃のご主人は今、三田にいます。)店に着くと6時頃にオープンします、と張り紙が。しばしの時間パチンコを。5000円も負けてしまいました。6時過ぎたので行ってみると8人並んでいます。15分過ぎにようやく開店。メニューはこってり・あっさりのみ。さすががんこラーメン。こうでなきゃ。奥に座敷があり家族連れが座っていました。店員はおやじさん含め二人。麺を茹でるときには壁の時計を見ながら茹でています。これは、がんこの特徴。1個を10秒おきに茹でています。カウンターから寸胴を覗くとリンゴとニンニクが浮いていました。とろけるようなチャーシューが2枚付いて700円。こってりを頼んだがしょっぱくてスープを残しました。徹夜明けが効いたかな?おやじさんは決して頑固そうではなく、気の良さそうなおじさんでした。
●3軒目、秋葉原へ。むむっ。閉まっているぞ。スープがうまくできなかったのかな?などと思いつつ覗いているとおやじさんが出てきました。「ごめんねえ、土曜くらい早く終わらせてよ。ごめんねえ。」と謝られる。決して頑固おやじではありません。気のいいおやじさんです。平日は8時までですが土曜は7時までとのこと。着いたのが7時ちょっと過ぎで残念。
●4軒目、千駄ヶ谷(四谷三丁目との中間くらい)へ。青戸(駅は青砥ですが住所は青戸)の味がしょっぱかったのがいまだにつらい。駅から結構あるのでタクシーで。(680円で行ける)ここは初代総本家なので期待。あっさり・こってり以外に普通という注文がありました。料金は800円。他店より100円高いのは総本家の意地か?しかし、メニューを見ると玉子とワンタンがあり、それを入れても同じ800円なのは意外。さらに両方入りでも800円。ワンタンは少し時間がかかるらしいので玉子入りの普通(こってりは青戸で懲りた)を注文。やはり、時計を見ながら麺を茹でます。初代でもまだ時計を見て茹でているのだ、とそのこだわりに感心。TVではがんこラーメンが紹介されたビデオを編集して流していました。(おいおい、がんこらしくないぞ、と思いつつそれを眺めて待つ)よく見りゃ壁にはサイン色紙が・・・。ややミーハー的な感じに苦笑。店員は初代総本家と他に二人の若者。寸胴を覗くとリンゴ・ネギ・昆布が浮いていました。現在のスープの味は7代目の正油味と壁に書いてあります。さて、お味は、と食べてみると、これはうまい。さすが初代。奥行きのあるうまさです。これぞがんこの味。誉めすぎの気がしないでもないですが、青戸でちょっとしょっぱすぎた分、感激もひとしお。徹夜明けの不調などなんのその、きれいに完食。やっぱり、うまい、と改めて満足&感激。