今回はそんな質問にお答えしましょう。
その味を作ったのが“家元”である一条安雪氏である。独自のマーケティングでラーメン界の常識を覆す仕掛けを次々と実行し、フリーク達を虜にしている。虜になったのはフリークばかりではない。その味に惚れ込んで、修行をし、自ら店を出してしまった人が続々出てきたのだ。その流れを汲む店はもう20店にもなる。
まずは、強烈なインパクトのあるしょっぱさ。癖になる味、忘れられない味なのだ。塩分も多いのだろうが、ダシを十分に取っているので塩辛さだけではなく、旨さがある。塩辛いだけなら、いくらでも他店が真似をして出しているだろう。他店が真似のできない味、それが“がんこ”なのだ。
次に麺。細く縮れた黄色い麺は固めに茹でられ、ここでもまた印象づける。そしてチャーシュー。かなり大判のバラ肉ロールタイプ。スープに浸って、しばらくするととろけるように柔らかくなる。今でこそ、柔らかタイプのチャーシューは増えてきたが、昔は、このチャーシューを食べたいがために遠路はるばるやってきた人もたくさん居たほどだ。味の方も絶えず工夫・改良し、ファンを飽きさせないのも大きな魅力と言えよう。