■広島ラーメンとは
全国各地の代表的ラーメンの中間的なラーメン、それが広島ラーメンだという。麺は、多加水と少加水の中間くらいで太麺でもなく細麺でもないストレート麺。スープは豚骨と鶏ガラで白濁と透明スープの中間くらい。タレは醤油味。スープの色は黄色と茶色の中間くらい。具はねぎ、細もやし、チャーシューが4-5枚。

さて、その歴史を辿ってみる。広島ラーメンを最初に始めた人は沖稔さんだと言われている。かれこれ50年以上も前にJR広島駅近くで始めた屋台「上海」である。そして昭和25年頃に「段原食堂」を開業。頑固で研究熱心な沖さんが試行錯誤の末にたどり着いた味が広島ラーメンの源流となる。「段原食堂」で働いていた女性が沖さんの次男と結婚し、昭和45年に「しまい」として開業。今では息子や孫までも店に立っている。
■広島ラーメンの源流となる「しまい」の中華そば


一方、沖稔さんの元でラーメンを学んだ二人(親戚関係)がそれぞれ昭和32年に「陽気」を、昭和33年に「すずめ」を開業する。ただし、「陽気」はまもなく他の人に店も味も継承することになる。今の女将さんの弟が横川にある「陽気」を開店。また「しまい」の女将さんの妹は、昭和46年・昭和48年の二度、店を出したが事情により、閉めることに。そして昭和62年、三度目の正直で「しまい」の暖簾で本家の「しまい」とは違う場所に出した。その後、昨年、故郷の佐伯郡に移転したのをきっかけに「乙丸」と店名も変えた。

「しまい」「陽気」「すずめ」「乙丸」は、沖稔さんの味を引き継ぎ、そこに自分なりの味を加えて、今に至っている。そして、これらの味を参考にして多くの店が誕生している。それが広島ラーメンなのである。

しかしながら、すべてがその流れからラーメンができたわけではない。「来頼亭」は、昭和23年創業なので、沖稔さんの始めた頃と同じ頃。ここのラーメンは、こってりしているが臭みが少なく、まろやかな味。豚骨ベースに5種類の食材を煮込んでいる。ユニークなのは具に錦糸玉子がのること。

「上海総本店」は昭和28年「上海」という名で創業。沖稔さんが始めた「上海」とは別である。なぜか、広島には「上海」という店名が多いようで20年ほど前に「上海総本店」と改めた。ここは、上記の広島ラーメンとは違い、店の近くに行くと強烈に臭うほどの豚骨を使うが白濁スープではない醤油ラーメン。

※上記内容は銀河邑が発行する「月刊ぴーぷる」2000年11月号の記事「広島ラーメン今昔物語」を参考にさせていただきました。

【DATA】店名:しまい 住所:広島県広島市安佐南区大町西1-1-3 TEL:082-870-7506 営業時間:14.00-22.00 休日:日曜、14日 メニュー:中華そば500 ソボロラーメン700 チャーシュウ麺700 メンマラーメン700 肉ラーメン700
【DATA】店名:乙丸 住所:広島県佐伯郡佐伯町友田1375-1 TEL:0829-74-4500 営業時間:11:30-14:00 16:30-22:00(日祝11:30-21:00) 休日:木曜 メニュー:ラーメン500 塩ラーメン500 白ネギ中華600 チャーシュウ麺700
【DATA】店名:上海総本店 住所:広島県広島市中区八丁堀4-14 TEL:082-221-0537 営業時間:10:30-21:00 休日:日曜日・祝日 メニュー:中華そば550 ワンタン550 ワンタンメン700 チャーシュウ麺700 ワンタンチャーシュウ麺800
【DATA】店名:来頼亭 住所:広島県広島市南区西翠町3-3 TEL:082-253-1701 営業時間:11:00-15:30、17:00-21:00 日祝11-19 休日:月曜日 メニュー:中華そば(小)490 中華そば(大)560 チャーシュー麺(小)590 チャーシュー麺(大)660
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