開店日の花輪の数と送り主の名前などを見るとこの店の注目度と期待度がわかる。また店主の人脈の広さと人徳がこういうところに現れている。
元々ラーメン好きだった店主が九州へラーメンの食べ歩きに出かけたときに、まだ一店舗しかなかった「一風堂」に惚れ込み、その場で弟子入りさせてもらったというエピソードがある。そこからの店主及び「一風堂」の活躍には目を見張るものがあった。1994年3月、新横浜ラーメン博物館誕生と同時に出店。そこの店長を任され、2001年6月の卒業まで館内でもずっとトップを争う人気店に育て上げた。
満を持して独立。
自分らしい「おいしいラーメン作り」へ船を出したのである。
さて、開店してまだ間もないが「麺の坊 砦」の特徴をいくつか。
・とんこつスープだが「一風堂」とは違う。(似てはいるが)
・豚臭くないけど、かなり煮込んだ豚骨スープ。
・細麺だけでなく太麺もある。(太麺といっても久留米より細いくらいのもの。)
普通は細麺だが2杯目の人にはいいかも。
もしくは、太麺で頼んで替え玉で細麺にするとか。
・味玉は半熟。トッピングとしてではなく、
のりとセットのいちメニューとして存在。
・米は店主(中坪さん)の生まれ故郷、富山のいい米を使っている。
・おにぎりには、明太マヨが付き、女性には受けそう。
・トイレは広くてきれい。覗いてみる価値あり。
・店内は今風でもなく年代風でもなく、でもおしゃれ。
・店内や看板には、“博多”や“九州”の文字はない。
・爪楊枝がビックリ。使わない人も一度はもらって帰りましょう。
・壁には河原さん(一風堂社長)の書き文字と
宇都宮さん(雷文の女将さん)の書き文字の競宴。
・スープ室は別にあるけど、客席から見える。
・麺茹でには、釜を使用。(深ザル)
・水は浄水器使用。
・おしぼりが出る。
・器が綺麗。
・たくさんの若いスタッフが居て、活気がある。
・アルコール類が数種類。(残念ながら、つまみは無し)
「くつろいでください」という店主の気持ちの表れ。
新世紀らしいラーメン店の誕生といえる。
【DATA】麺の坊 砦(とりで) 最寄駅: 神泉 住所: 東京都渋谷区神泉町20-23(旧山手通りが山手通りと交差する手前) TEL: 03-3780-4450 営業時間: 11:00-23:00(中休み無し、スープ切れ終了有) 休日: 未定 メニュー: 砦ラーメン700 肉もやし850 のりと半熟玉子850 肉増し900