目線で緑を楽しむレストランは、貴重な存在

ユニオン スクエア トウキョウ
「ユニオン スクエア トウキョウ」入り口

最近、ビルの最上階などで眺望をウリにするレストランが多い分、目線で緑を楽しめるレストランは、逆に今、貴重な存在なのではと思います。そのひとつが、東京ミッドタウンB1Fの「ユニオン スクエア トウキョウ」。

B1Fと言うと、窓のない閉鎖的な空間を思い浮かべますが、こちらは建物の構造上、ある意味、1Fにいるようなもの。一面大きな窓があり、目の前には緑いっぱいの公園、その上には、「空」が広がります。

ユニオン スクエア トウキョウ
店内の窓側席。この日はビジネスランチさながらの外国人男性4人がテーブルを囲んでいました。

なぜここであえて、空ではなく、「空」と言ったかというと、ビルの中から見える空は、空であって空ではない場合が多いから。空という名の絵のように、四角く切り取られていることも少なくないからです。

でも、こちらから眺める空は、まさに「空」。顔を上げると、青さが、真っ先に目に飛び込んできます。そのため、天気のいい日は、店内席は余裕があるのに、テラス席は満席ということも。

気付く人が少ない部分にこそホスピタリティーがある

ユニオン スクエア トウキョウ
店内の花が飾られたソファ席

食べ終わってからも、しばらくゆっくりしていきたい気持ちになるのは、この環境の良さのせいだけでしょうか。いいえ、それももちろんなのですが、スタッフの対応も、かなりの心地良さ。

ユニオン スクエア トウキョウ
店内のセミプライベート席

メニューの説明はもちろんのこと、ゲスト数によって、店内のBGMのボリュームを調節するのも、なかなかできない心配り。その証拠に、最初、店内に入った時は、満席に近く、BGMもかなりのボリュームに感じましたが、デザートにいく頃には、テーブルもだいぶ空き、するといつの間にか音も小さめになっていました。

ゲストが一番話しやすいボリュームを、店内の喧騒に呼応するボリュームを、いつもこまめに気遣っている。もしかしたら、気付く人も少ない部分なのかもしれませんが、これこそ見えないホスピタリティーと言えるのではないでしょうか。

分厚いのに中までふっくらと火が通ったハンバーガー

ユニオン スクエア トウキョウ
レギュラーサイズのハンバーガー

と、店内環境の話を先に書きましたが、こちらでぜひとも、ランチにいただきたいのは、やはり「USTバーガー フレンチフライ添え(チェダーチーズ。ベーコンをお好みでサンドできます)」。

しっかりと焼き上げた少し固めに見えるハンバーガーですが、とにかくやわらかい。秘密は、3つの器具の使用。まずは、フライパンで両面を焼き、それを230度に熱したオーブンへ。その後は、サラマンダーという余熱機に入れ、じっくり中まで火を通します。そのため、外はカリッ、中はふっくら。

聞けば、和牛のモモとスネを、半分ずつ、一度挽き、二度挽きし、それを混ぜ合わせ、焼き上げているのだそう。確かに、ナイフで切ると、肉の荒さの違いを感じる部分があり、これが食感の違いを楽しむという美味しさにつながっているのだと納得。

シンプルなレシピに加える工夫が日本人ならでは!

ユニオン スクエア トウキョウ
お話も上手な松田好史料理長

そう話してくれたのは、松田好史料理長。これが、と言うと、ちょっと失礼かもしませんが、これがまたイケメンで、笑顔が抜群。女性のテーブルをまわれば、さぞや話もはずむのではと思ってしまいます。

松田料理長いわく、「NYでは、お肉をミンチにして塩加えて焼くだけのシンプルなレシピ。でも、それでは日本では受け入れられない。日本人にあった味に工夫しなければ」。

NY No.1「ユニオン・スクエア・カフェ」の姉妹店

ユニオン スクエア トウキョウ
鏡に緑の公園が映るレンガ壁のソファ席

と、ここでなぜNYが登場するのかというと、ここ「ユニオン スクエア トウキョウ」が、ニューヨークNo.1レストラン「ユニオン・スクエア・カフェ」の姉妹店だから。イタリア料理とアメリカ料理の融合で、20年経つ今もなおニューヨーカーに愛され続けています。

そのため、時折、研修でシェフを派遣し合い、現地の雰囲気を勉強し合うことも。でも、習得したレシピを、そのまま祖国で出すのことはあまりなく、やはりそこに日本人ならではのひと工夫を加えるのが常だそう。そういう意味では、「USTバーガー」もそのひとつ。

お勧めは、女性でもレギュラーサイズ!

ユニオン スクエア トウキョウ
レギュラーサイズの「USTバーガー」のアップ

こちらは、スモール(1,800円)とレギュラー(2,800円)の2種類のサイズがあり、女性はやはりスモールを頼む人が多いそうですが、お肉を堪能するなら、やはりレギュラーがお勧め。確かにワイドですが、その分、お肉の味をしっかり感じることができ、なんだかんだ言いながらも、気付けば、すっかりお腹におさまってしまっています。

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ケチャップと辛子はフライドポテト用。オリーブオイルはパン用

添えられてくるフライドポテトもボリューム満点なのですが、これについてくる辛子が美味。ツーンとこないのに、ちょっぴり辛いという、たっぷりつけても楽しめる、すこぶる良いバランスです。ケチャップもついてくるのですが、カロリーが高いとわかっていながらも、ついこのフライドポテトに手がいってしまうのも、この辛子が要因のひとつと言えるでしょう。

あと、付け加えたいのが、パンの美味しさ。通常、バーガーのパンは、どちらかと言うと、パサッ、モサッとしたものが多い気がするのですが、こちらのはしっとりやわらか。パンだけでも楽しめるくらいです。

バーガーなので、ハンバーグを挟んで上下にパンが置かれているわけですが、美味しいのは、特に下のパン。ハンバーグから流れ出した肉汁を、逃がすものかとばかりに、ジュッと染みています。

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