スパ帰りの地元マダムの御用達「バラック」
「ハウス・アンド・ビューティ・エンポーリアム」外観 |
もともと、英軍の武器倉庫や住まいがある駐屯地だったという、デンプシー地区。でも、最近では、コロニアル調のお洒落なレストランが建ち並び、高級感漂うエリアとしても、注目を集めています。
レストラン「バラック」テラス席 |
中でも、リッチな地元マダムがスパに通う場所としても知られるのが、「ハウス・アンド・ビューティ・エンポーリアム」。オーチャードロードからは少し離れていますが、中心の「メリタス・マンダリン・シンガポール」からは、タクシーを飛ばせば、10分かかるか、かからないかくらいの距離です。
暮れ行く緑をガラス張りの店内から眺める
レストラン「バラック」窓際席 |
館内には、化粧品も販売しているスパの他、「ティッピング・クラブ」「バラック」などのレストランとバー「ケンプ」、そしてブックショップやカフェも併設。
夜も深まったレストラン「バラック」窓際席 |
その中のひとつ「バラック」に、私たちがディナーに入ったのは、日が少し傾き始めた時間。なので、その頃はまだ、ガラス張りの店内から見える敷地内は、緑一面。でも、キャンドルの炎が目を潤ませるにしたがい、それらの緑は、とっぷりとした闇の中へ。昼間は女性客が多く、夜はカップルが多いのも、ちょっとうなづけます。
音楽は人の声より少し小さいボリューム
でも、だからと言って、店内がロマティック一色かと言えば、料理も接客も意外とカジュアル。ドアを開けるとすぐ、ゼラニウムとレモンの香りが漂う個室はスペシャルメニューのようですが、ダイニングは、「レッドペッパー&トマトスープ」や「ビーフン」など、馴染み易いメニューが揃えられています。
心地良いのは、その音楽。人のおしゃべりやざわめきよりも、少しだけ小さく聞こえるようセットしてあるので、会話の邪魔にならないと同時に、会話が途切れた時の程好い場つなぎにもなります。
サプライズは温かいショートケーキ!
左上から時計まわりに。テラスでロングアイランドアイスティーなどのカクテルを楽しむ数名用のグラス。レッドペッパー&トマトスープ。テラスでカクテルを楽しむ数名用の中国茶器。ストロベリーショートケーキ |
こちらの人気メニューは、「チキンロースト」。揚げたジャガイモに見えるのは、タロイモのフライ。そこに中国野菜の「カイラン」が添えられ、ホクホクで出てきます。
デザートのイチオシは、「ストロベリーショートケーキ」。店内がムーディーにライトダウンされているせいで、湯気が見えなかったのかもしれませんが、ひと口食べて驚いたのは、ショートケーキが温かいこと。そのため、生クリームでは、すぐにふんわり感をなくしてしまうのでしょう。かわりに、コンフィチュールのようなイチゴがたっぷり。サプライズに包まれます。
これだけの緑をたずさえた広い敷地だけに、放っておかないのが、結婚式での利用。全館貸し切ってのウェディングパーティーもよく行われるそうです。
ハウス・アンド・ビューティ・エンポーリアム 公式HP(英語)
クリスマスinシンガポール~スイーツ編~
シンガポールガイドサイト
シンガポール政府観光局 公式HP
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