マリアージュの遊び心が創り出すここならではのオリジナル。
これはレンコン、長芋、クワイ、伏見とうがらしの唐揚げに、梅肉をトッピングした蒸し百合根、ブルーベリーとフランボワーズの白和えを添えたもの。
この日のお通し・生牡蠣。 |
果物とお豆腐がこんなに合うとは。柿や洋梨も相性がいいと言うから、ビックリです。トマトと味噌もそうですが、マリアージュの遊び心が、ここだけのオリジナルを創り出しているのは間違いありません。
食材の大ぶりな切り口が料理の印象を強くする。
白子がやわらかく口の中で溶けるお吸物。 |
金目鯛は身離れが良く、とてもやわらか。素材の味が充分楽しめるよう、全体的に薄味に仕上げてあります。
器も美しく、聞けばすべて有田焼とのこと。料理長が有田の窯元まで出向き、食材を吟味するその目で選んできた品です。「ゲストが触れるものは、すべて質が高くなければいけない」。これも料理長のおもてなしの信条と言えます。
誰もが知っている食材をここならではの一品に昇華。
口の中でまずたまり醤油の味がして、その後、ブリ本来の味に移行してゆくのが、たまらなく美味しいです。また、大根おろしと卵黄を合わせた黄身おろしが、さらに味わいをふくよかに、飽きさせなくします。
この日のお刺身は、ネジマグロ・穴子・スミイカ。 |
わざわざ遠方から取り寄せる希少価値名な食材も魅力ですが、それがお値段を跳ね上げる要因になっては、美味しいと心から喜ぶ気持ちも半減してしまいます。
「こんな味」と想像できる身近な食材が、「こういう風にもなるのだ」と思えた瞬間、本当の食の愉しみに出会うような気もします。
次ページでは、シメの食事「ぱえりあ」とたっぷり3品のデザートをご紹介します!