ニンニクが旨みと香りを広げる沖縄野菜のペペロンチーノ。
パスタは、「 白ゴマ風味のスパゲティー」。この他、この日は「鵜骨鶏の玉子を使った島唐辛子のチョット辛いカルボナーラ」や「名護湾で捕れた白イカ イカ墨のスパゲティー又はリゾット」、「ちゅらぶた(アグー種)ソーセージとポルチーニのスパゲティー」など、8種類の選択肢がありました。
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ガラス越しの御庭(ウナー)に囲まれた角席。 |
白いお皿に、ゴーヤ、オクラ、赤ピーマン、黄ピーマン、インゲン、ベビーリーフなど島野菜の色がきりりと際立つ一皿。口に入れると、ひとかけのニンニクの旨みと香りが、じんわりと行き渡ります。そこに加わるのが、白ゴマのやわらかい香ばしさ。
それらが、直径5ミリ程度の細めのスパゲティーとしっくり馴染み、つるつるっとつい頬ぼってしまうおいしさです。お陰で、もう少し食べたいという思いを残し、あっという間になくなってしまうのです。
軟骨もリズミカルに楽しむちゅらぶた(美豚)のスペアリブ。
メインは、「ちゅらぶた(アグー種)のスペアリブ 赤ワイン煮込み」。
もともとまろやかでやわらかいと言われる美豚(ちゅらぶた)ですが、2時間じっくり煮込まれることでさらにやわらかさを増し、ナイフを入れると、お肉なのにふわっとした感じすらします。
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「ちゅらぬーじ」の外は回廊式のテラス(宿泊者のみ利用可能)。 |
口に入れると、予想通り、とろっ。そこに時折重なる、軟骨のコリッとした食感。やわらかさだけを想像していると、一瞬、邪魔な感じもしますが、慣れてくるとなんともリズミカル。いつこの食感が出てくるか、楽しみにもなるのです。
香草を混ぜた飼料を食べて育つ、ちゅらぶた。それだけに味わいは豊かであるとも言われますが、それはこのオーソドックスな赤ワインソースだからこそ、より感じられるもの。だからこそ、添えられたポテトピューレも合わせ、一皿を余すところなく楽しみたいものです。
デザートに寄り添う、豊かな水をたたえた御庭(ウナー)。
デザートは、甘いと言うよりはチョコレートの風味をしっかり感じられる「チョコラータ」、ピスタチオのソースでいただく「バニラアイス」、パイナップル・グレープフルーツ・キウイ・メロンなどフルーツをさくらんぼのリキュールで漬けた「マチェドニア」の盛り合わせ。
本当にラストまで気を抜かないアレンジです。
そんなデザートをゆっくりいただきながら、眺めるのは、ガラス越しに豊かな水をたたえた御庭(ウナー)。
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デザートと一緒に出てくるコーヒー。 |
これは、琉球の建築文化を代表する回遊式の建物に囲まれた水面空間。「喜瀬別邸 HOTEL&SPA」の中心でもあります。
自身の内面を見つめるような清閑な佇まいは、日常を忘れさせ、いつしかゆるやかな時の流れを運んでくるようです。
次ページでは、
「やんばるの森」の丘陵地に広がる「喜瀬別邸 HOTEL&SPA」をご紹介します!