360度の絶景を眺めるルーフトップレストラン「Peter」。
出迎えるのは、ラベンダー色の葉をひらひらさせたクローム製の樹木。そこは、カウンターと窓側席から構成されるバーエリア。そして、その横のフォレストウォークを通り抜けた先に広がるのが、皇居外苑を中心とする360度の絶景を眺めるメインダイニングです。
新鮮なのは、趣向を凝らしたレイアウト。他よりも一段高くなった舞台のようなステージテーブル、マーキュリー(水銀)を足に使ったガラステーブル、劇場のようにうねりをきかせた扇形テーブルなど、ここでは様々な顔を持つ座席が、曲線の中にうまく配置されているのです。また、サイドには、通る人を察知して映像を変えるモーション・グラフィック・ウォール。
この幻想的な演出により、可能にしたのが、「ゲストの潜在意識の中でこの空間の主役としての感覚を味わっていただく」こと。そうコメントするのは、カナダの著名建築デザインチーム「ヤブ・プッシェルバーグ」のジョージ・ヤブ氏とグレン・プッシェルバーグ氏。主役である自分を楽しむこと、人に見られることで感性も磨く、先鋭的かつドラマティックな空間なのです。
シェフは、ロンドンの「サヴォイホテル」で総料理長を務めたフランス人のパトリス・マルティノー氏。世界の味覚を取り入れたインターナショナル・キュイジーヌを、彩り豊かにアレンジします。
シェフのお奨めメニューは、「北海道産ズワイガニのシャルロットとフヌイユのコンフィ シャンパンで風味づけたピンクグレープフルーツのゼリー フヌイユの花のクレームシャンティ」、「ゆっくり火を入れた天然サーモン いちじくのキャラメリゼ じゃがいもの天ぷら スモークサーモンとシブレットソース」、「生姜風味のクレームブリュレを詰めたミルクチョコレートのドーム マンダリンオレンジのソース」など。肉や魚介に果物の酸味を取り入れ、さっぱりと仕上げいるのがよくわかります。
コースはすべてプリフィクススタイル。通常、このスタイルは、選ぶメニューは自由でも、前菜から一皿、メインから一皿など流れを決めているお店が多いのですが、ここは極端な話、全部を前菜にしてもいいし、全部をデザートにするのもありだそう。スタッフいわく、「キュイジーヌと言っても、かしこまった雰囲気ではないので、その日の気分で食べたいものを存分に楽しんでもらいたい」とのこと。
ランチは、3品コース(4,500円)と4品コース(6,500円)。ディナーは、4品コース(11,000円)と6品コース(14,000円)。この他、2,000円~8,000円内で選べるアラカルトと、レイトディナーメニューなども用意されています。
金曜、土曜の19時~23時は、BGMのかわりに、高揚感溢れるDJが入るそうです。
<店データ>
■Peter
営業時間
ランチタイム 11:30~14:30(LO)
ディナータイム 18:00~22:00(LO) 祝祭日前は25:00(LO)
バータイム 17:00~24:00
座席数 レストラン128席 バー37席
電話 03-6270-2763
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