野菜のよくばりプレートが好評の期間限定カフェ。
原茂園の母屋は1Fがワインショップ、2Fには4月~11月の間だけオープンする「カフェ・カーサ・ダ・ノーマ」があります。
![原茂ワイン]() |
ミントを浮かべたぶどうジュース。 |
ここのイチオシメニューは、「パンの気まぐれブランチ(1,400円)」。自家製パンやソーセージに、数種類の小さなおかずが盛られたよくばりプレートです。
左から時計まわりに、トマトを練り込んだソーセージ、舞茸のグリル、カボチャのサラダ、ボローニャハム、キャベツのレモンマヨネーズ、ネギのマリネ、キュウリのたたきサラダ、プチトマトのバージンオイル和え、ゴーヤのグラタン、フランスパン、くるみパン、いちじくパン、ジャガイモの冷製スープ。
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10種類のスパイスとじっくり炒めた玉ねぎで煮込んだ「カーサ・ダ・ノーマ風カレー(中辛)」。 |
見るからに新鮮そうですが、食べればそのパリッとした歯音で、それがもっとよくわかります。それもそのはず。これら有機栽培野菜、地鶏、卵などの食材は、すべて近隣農家から運ばれた採れ立て。まさに、土の匂いがしそうなほどフレッシュなのです。
そこにピンクペッパーのアクセントやドレッシングの酸味がプラスされ、美味なる自然をアピールします。これが美味しくないわけがない。キュウリに香菜を混ぜ、エスニックに仕上げてあるのも、ちょっとしたおもしろさのスパイス。
ぶどうの葉の海が広がるテラス席。
そんなお料理に負けず劣らず、店内もとてもナチュラルな風合い。窓枠にも床にも、そしてテーブルにも、落ち着いた色合いの木が使われています。
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今は緑のぶどうの葉も秋の深まりとともに渋い茶色へ。 |
テラス席に出てみると、そこはぶどうの葉の海。ぶどう棚の高さがちょうど1Fの天井くらいなので、ここからは、さっきまで下から見上げていたぶどう棚が眼下に広がって見えるのです。
以前、岩井俊二監督の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? 』という邦画ドラマがありましたが、まさにそんな心境。下から見るぶどうの葉も光に透けてとてもきれいですが、上から見るのも風のざわめきが一緒に感じられて、なかなかいいものです。
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原茂園の最長老は今年57才になるぶどうの木。 |
聞けば、ここには57年も生きるぶどうの木があるのだそう。その実が食べられるようになるには、植えて2~3年と言われるので、この長生きの木は約55年も毎年ぶどうを実らせ続けていることになります。
でも、ここ勝沼全体では、100年生きてもまだぶどうを実らせ、ワインになっている木もあるのだそう。この地域でぶどうがどれだけ大切にされているのか、伝わってくるようです。
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やさしい味のデザート・ネクタリンのクランブルをご紹介します!